最頂部となるゲイン塔は「未知の高さを解決する切り札 ゲイン塔リフトアップ工法」で説明したとおり、シャフト内空洞部を利用して、完成時に上になる部分から造り、下へ継ぎ足していく方法で組み上げます。
シャフト内空洞部は直径10mの狭い空間なので、独立したシステムで効率良く作業できるように、工場の製造ラインのような流れ作業で造っていきます。
ゲイン塔鉄骨は6本の柱が水平材や斜材で結ばれ、6角形の平面形状をしています。
全長は約165mで約10mごとに分割され、それぞれを「節」と呼びます。各節は幾つもの部材から構成されていて、シャフト内空洞部分の最下部(地上レベル)で下から継ぎ足しながら組み立て、リフトアップします。
ゲイン塔の鉄骨部材は、こうして組み立て作業ラインの各工程を通過することで完成部分が増えていき、組み立てられていきます。
一連の作業は、シャフト内空洞部分のあたかも室内工場のような環境で行なわれるため、500mを超える高さでの高所作業を大幅に削減し、気象条件に左右されることのない安定した品質を確保しやすくなります。
東京スカイツリーのつくり方大公開(上級編)
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アンテナ用鉄塔を引き上げる
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