東京スカイツリーの第1展望台の形状は、すり鉢型をしていて、上にいくほど張り出しています。
そのため、これまでの塔体部分の鉄骨建て方とは施工条件が異なり、外装などの仕上げ工事にも配慮した建て方手順の検討が必要になります。
展望台鉄骨の建て方には次の2通りの手順が考えられます。
東京スカイツリーの工事ではBの方法で建て方を行います。
建て方の手順をその理由とともにステップごとに説明します。
※スカイジャスター(風による吊荷の回転を制御する:スカイジャスター)
このようにして、すり鉢型特有の施工条件を考慮し、外装仕上げ材の一部を先行取り付けしながら第1展望台の鉄骨を建てていきます。
このあと、第1展望台より上の鉄骨建て方に向けて、第1展望台の屋上にタワークレーンを移設(盛り替え)・増設します。
詳しくは、「つくりかた大公開」上級編 特別仕様タワークレーン 「3.今までのクレーンでは作業ヤードに届かない」 を参照下さい。
東京スカイツリーのつくり方大公開(上級編)
タワーを支える杭をつくる
タワーの足元をつくる
タワーの鉄骨を積み上げる 未知の高さに吊り上げる
特殊な構造を積み上げる
人や材料を効率よく上げる
高精度に積み上げる
上空の気象条件に備える
アンテナ用鉄塔を引き上げる
タワーの心柱をつくる |