リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰で国土交通大臣賞

高速道路横断トンネル施工において建設汚泥発生量を削減しました

サステナビリティ

大林組がトンネル建設現場で取り組んだ3R(リデュース:発生抑制、リユース:再使用、リサイクル:再資源化)の活動が評価され、平成25年度リデュース・リユース・リサイクル(3R)推進功労者等表彰で国土交通大臣賞を受賞しました。

大林組の執行役員 佐藤健人が表彰状を授与されました

10月29日の表彰式で、大林組の執行役員 佐藤健人が表彰状を授与されました

3R推進功労者等表彰は、循環型社会形成に向け、3Rに率先して取り組み、継続的な活動を通じて顕著な実績を挙げている個人や団体を表彰するものです。

今回で22回目を迎える3R推進功労者等表彰は、深刻な廃棄物問題の解決をめざす3Rの促進、意識の高揚を図る表彰制度として、広く定着しています。

国土交通大臣賞
  • 小土被(どかぶ)り・高速道路横断トンネル施工時の建設汚泥削減と高速道路への影響低減
    受賞者:東京本店 URUP湾岸船橋工事事務所
    所在地:千葉県習志野市

URUP湾岸船橋工事事務所では、東関東自動車道の谷津船橋インターチェンジ工事のトンネル構築において、躯体となるトンネル部分を、6つの小断面に分割しURUP工法で施工しました。1台のシールドマシンで発進と到達を繰り返しながら小断面トンネルを順番に造り、コンクリートを打設して躯体を構築。最後に内側部分を掘削する方法を提案、実施しました。躯体を先行して構築したことにより、従来工法では約7,940m³発生するはずだった建設汚泥を全体で5,015m³に抑え、約37%削減できました。

交通量の多い東関東自動車道を供用しながら、非開削にてトンネル躯体構築、内部掘削、セグメント撤去まで行い、工事での渋滞によるCO2発生を最小限にとどめた点なども高く評価されました。

<トンネル施工ステップ図>

URUP工法で6つの小断面トンネルを施工

URUP工法にて1~6の順に小断面トンネルを施工

現場打ちコンクリートにより躯体を構築

小断面トンネル内で現場打ちコンクリートにより躯体を構築

内部掘削と鋼製セグメント撤去作業を実施

躯体構築完了後、内部掘削と鋼製セグメント撤去作業を実施

大林組では、国土交通大臣賞のほか、9件の取り組みが3R推進協議会会長賞を受賞しました。大林組の中長期環境ビジョン「Obayashi Green Vision 2050」では、あるべき社会像の一つとして「循環社会の実現」を掲げています。これからも全社を挙げて「リデュース・リユース・リサイクル」を推進し、循環型社会の構築に貢献してまいります。

3R推進協議会会長賞
  • 解体コンクリートガラへの薬液注入による廃棄物発生の抑制および解体ガラの再利用
    受賞者:大阪本店 神戸元町通6丁目工事事務所、大阪本店 建築事業部 構造設計第二部
    所在地:兵庫県神戸市

  • 短工期・大規模病院現場における環境保全・廃棄物削減の取り組み
    受賞者:大林・戸塚・丸明特定建設工事共同企業体 掛川袋井新病院工事事務所
    所在地:静岡県掛川市

  • 東日本大震災により発生した災害廃棄物の処理および復興資材へのリサイクルの実施
    受賞者:大林・戸田・鴻池・東洋・橋本・深松・春山特定業務共同企業体
    所在地:宮城県亘理町

  • 地球環境に配慮した建設現場の取り組み
    受賞者:東京本店 環二・Ⅲ街区工事事務所
    所在地:東京都港区

  • 大規模ショッピングセンター新築工事における3Rの徹底策による廃棄物の削減
    受賞者:大阪本店 イオンモール和歌山工事事務所
    所在地:和歌山県和歌山市

  • 斜め自立土留めおよび現場特性を生かした廃棄物・CO2排出削減
    受賞者:東京本店 成田木の根トンネル2工事事務所
    所在地:千葉県成田市

  • 産業廃棄物の有効利用(緊急工事における被災木材の超迅速堆肥化技術による緑化資材への有効利用)
    受賞対象:熊野地区災害復旧工事
    所在地:和歌山県田辺市

  • 環境負荷低減型ECW工法による発生汚泥量の減量化
    受賞者:大林・前田建設工事共同企業体 阪神高速南島工事事務所
    所在地:大阪府堺市

  • 開削工法から複合アーチ断面の開放型シールド工法に変更し、発生土などを大幅削減
    受賞者:東京本店 URUP川尻工事事務所
    所在地:神奈川県相模原市