この年
7月、資本総額50万円で合資会社大林組が設立された。建設業者としては最も早い法人化であった。創業者の大林芳五郎は長男の義雄とともに有限責任社員に就き、業務執行社員には伊藤哲郎と白杉亀造が就任した。また、業務分掌規程が成文化されたのも、この年のことである。
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1909年の大林組
- 2月
- 奈良歩兵第53連隊兵営竣工
- 4月
- 豊橋第15師団甲騎兵25・26連隊兵営竣工
- 7月
- 業務分掌規程を成文化
- 7月
- 合資会社大林組設立
- 9月
- 箕面有馬電気軌道三国橋発電所、池田変圧所竣工
- 11月
- 鐘淵紡績兵庫支店工場竣工
- 12月
- 箕面有馬電気軌道第1・4・5・7・8工区、梅田停留所竣工
社会の出来事
- 4月
- 東京・本郷の中村パン店が新宿に移転し、中村屋と改称。カレーで評判となる
- 7月
- 大阪市北区で大火。1万戸以上焼失
- 11月
- 東京天文台がハレー彗星の撮影に成功
- −
- 電灯数がガス灯数を上回る
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- イギリスで世界初のカラーフィルムが開発される
建設業界の動き
- 5月
- 建物保護法公布(住宅対策に関する最初の立法)
- 5月
- 東京・両国に国技館が完成(設計:辰野金吾)
- 11月
- 大阪に心斎橋が完成。大阪初の石造り眼鏡橋
- 12月
- 東京・日本橋に丸善が竣工。鉄骨構造建築の初期代表例で日本初のカーテン・ウォール使用ビル