コンクリートがらの再利用技術

コンクリートがらを利用した海水練りコンクリート

高い耐久性が求められる港湾コンクリート構造物を、経済的・短工期に製作します

コンクリートがらを利用した海水練りコンクリート技術とは?

ブロックなど港湾構造物を製作する場合、大量のコンクリートがらを効率的に利用するために、直径30~50cm程度の大きさに簡易破砕し、型枠内に均等に投入します。プレパックド(※1)(ポストパックド(※2)も可能)コンクリート工法により、海水練りモルタル(練り水に海水を使用したモルタル)を注入してブロックなどの港湾構造物を製作します。

【消波ブロックの施工フロー】

お客様のメリット

大量のコンクリートがらを有効利用できます

  • 25t消波ブロック1基の製作で、約14tのコンクリートがら(コンクリート1m3当たり1.4tのがら)を処理でき、有効利用が図れます。

ブロック製作コストを約35%縮減できます

  • コンクリートがらを摩砕や加工せず、そのまま利用することにより、がらの処理費やブロック製作費の削減が図れ、生コンクリートを使用した場合に比べ、約35%のコスト縮減が可能です。

ブロック製作工期を短縮できます

  • 海水をモルタルの練り混ぜ水とすることで、初期強度が大幅に増加するため早期の型枠脱型が可能となり、施工サイクルを短縮できます。さらに寒冷地における冬期施工の場合、養生期間の大幅な短縮が可能です。

コンクリートの品質を確保できます

  • 海水を使用することにより強度が増加するため、品質にばらつきがあるコンクリートがらを利用しても、港湾用ブロックに必要な強度が確保できます。

【プレキャスト工法による消波ブロックの製作状況】

消波ブロック型枠へのがら充てん状況
消波ブロック型枠へのがら充てん状況
消波ブロックの海水練りモルタル注入状況
消波ブロックの海水練りモルタル注入状況
脱型状況
脱型状況
完成した消波ブロック
完成した消波ブロック

※1 コンクリートがらを型枠内に充てん後、モルタルを間隙に注入する工法

※2 モルタルを型枠内に充てん後、コンクリートがらを投入する工法

【実績・適用例】

東日本大震災で被災した福島県内の港湾の災害復旧工事で採用されました。

検索