切羽の安定
気泡シールド工法
地盤変状を抑制し、安定したシールド掘進ができます
気泡シールド工法とは?
泥土圧シールドにおける添加材として、従来使用されていたベントナイトを主材とする作泥土材の代わりに、特殊起泡材(レオフォームOL-10)と圧縮空気により作られる気泡を、切羽やチャンバー内に注入しながら掘進する工法です。
注入された気泡が掘削土の流動性と止水性を向上させるとともに、チャンバー内での掘削土の付着を防止するほか、気泡の圧縮性により切羽圧の変動が少なく、安定した掘進が可能です。
お客様のメリット
気泡が周辺地盤の変状を抑制します
- 切羽圧力の変動に対して気泡が緩衝材として働くため、周辺地盤や近接構造物の変状を抑制できます。
- 土粒子の間隙に存在する地下水が微細な気泡と置換されることで掘削土の止水性が向上し切羽が安定するため、地盤変状を抑制できます。
- カッターチャンバー内への掘削土の付着による閉塞を防止できるため、切羽の安定を保持し、地盤変状を抑制できます。
流動性を高めて掘進を安定させます
- カッターヘッドへの掘削土の付着を防止し、気泡のベアリング効果で掘削土の塑性流動化を高めることで、カッタートルクを低減し掘進速度が向上します。
設備が小規模です
- 加泥設備(泥土圧シールド)や泥水プラント(泥水シールド)に比べて、気泡作成設備や注入設備が小規模であり、狭い発進基地でも適用できます。
残土運搬処分が容易です
- 排出後の掘削土中の気泡は消泡します。砂質土層では地山の土砂に近い性状まで復元でき、粘性土層では掘削土の含水比増加を抑制できるため、一般残土として取り扱え(※1)、残土運搬処分が容易になります。
※1 自治体により一般残土として取り扱えない場合もあるため、工事着手前に所轄官庁の環境関連担当部署へご確認ください。
【実績・適用例】
東京メトロ副都心線 南池袋A線工区 ほか150件以上