大林組の高速道路と大規模木造倉庫、2つの建設現場で取り組んだ3R(リデュース:発生抑制、リユース:再使用、リサイクル:再資源化)の活動が評価され、2014年度リデュース・リユース・リサイクル(3R)推進功労者等表彰で国土交通大臣賞を受賞しました。2010年度から5年連続の受賞となります。
3R推進功労者等表彰は、循環型社会形成に向け、3Rに率先して取り組み、継続的な活動を通じて顕著な実績を挙げている個人や団体を表彰するものです。
3Rの促進を図り、意識の高揚を促すために、リデュース・リユース・リサイクル推進協議会が1992年から主催するもので、環境・3R分野の表彰として広く定着しています。
国土交通大臣賞
- 循環型社会の形成に向け、3R活動を含めたゼロエミッション活動の推進
受賞者:大阪本店 新名神神戸JCT工事事務所
所在地:兵庫県神戸市
最終処分(埋め立て)量をゼロにするゼロエミッション活動と、3R活動を確実に実施するため、工事事務所所長をゼロエミッション責任者とした体制のもと、目標達成値を設け、3R活動の計画と教育・啓発活動、実施の確認と報告を徹底しました。廃棄物の分別徹底と再資源化ルートの確立によるコンクリートガラ、アスファルトガラ合計2万860tの100%リサイクル、雨水・濁水処理水の場内散水など、多岐にわたる活動を組織化、マニュアル化し取り組んだ点が評価されました。
- 今まで鉄骨造が主流であった大スパンの倉庫を木構造とすることによる3Rの取り組み
受賞者:本社 設計本部設計ソリューション部、広島支店 松江工事事務所
所在地:鳥取県境港市
大スパンの倉庫を、強度の安定した単板積層材(LVL)で構築するに当たり、大規模木造建築で必要となる大断面木材を製作するのに、二次接着製品ではなく、一次接着製品をボルトやビスといった「つづり材」で一体化しました。この木造建築技術「オメガウッド」の適用により、LVLは解体後も再利用が可能となるなど、さらなる3Rを推進したことが評価されました。
大林組では、国土交通大臣賞のほか、4件の取り組みが3R推進協議会会長賞を受賞しました。大林組の中長期環境ビジョン「Obayashi Green Vision 2050」では、あるべき社会像の一つとして「循環社会の実現」を掲げています。これからも全社を挙げて「リデュース・リユース・リサイクル」を推進し、循環型社会の構築に貢献してまいります。
3R推進協議会会長賞
- 新東名高速道路トンネル工事現場における、3Rと省エネルギーへの取り組み
受賞者:名古屋支店 第二東名稲木工事事務所
所在地:愛知県新城市 - 高層集合住宅の建設現場における3R活動による廃棄物発生の抑制について
受賞者:大阪本店 北浜東工事事務所
所在地:大阪府大阪市 - 超短工期かつ大規模研究施設新築工事現場における環境保全・廃棄物削減の取り組み
受賞者:名古屋支店 トヨタPT棟工事事務所
所在地:愛知県豊田市 - ニューマチックケーソン工法および水上土砂運搬を用いた建設発生土、CO2排出量の低減
受賞者:千住関屋ポンプ所 建設その3工事 大林・大本特定建設工事共同企業体
所在地:東京都足立区