発展の時代

1951年(昭和26年)

国際見本市会館(第1期)

国際見本市会館(第1期)

この年

朝鮮戦争により、米軍は沖縄基地の増強を迫られた。それまでは海外業者だけに工事が発注されていたが、日本の復興を助けるという意味もあり、日本の建設業者にも門戸が開かれたのである。大林組は7月に本店と東京支店に沖縄工事部を設置、工事の受注をめざした。そして、4年間に米軍の沖縄工事4件を施工し、アメリカ式の機械化工法を確立させる契機となった。

Photo

  • 国際見本市会館(第1期)

1951年の大林組

1月
日清紡績富山工場竣工
3月
NHK大阪中央放送局堺放送所竣工
6月
国鉄信濃川発電所余水路他竣工
7月
帝国人造絹絲名古屋工場竣工
7月
本店、東京支店に沖縄工事部設置
8月
呉羽紡績鈴鹿工場竣工
9月
富士紡績小坂井工場竣工
11月
大阪国際見本市会館第1期竣工
11月
東洋紡績浜松工場竣工
11月
日清紡績名古屋工場竣工

社会の出来事

1月
第1回「紅白歌合戦」(大晦日放送は昭和28年~)
6月
東洋レーヨン(現・東レ)、わが国初のナイロン生産
9月
サンフランスシスコ平和条約、日米安全保障条約調印
11月
朝日麦酒が「バヤリースオレンジ」を発売
12月
東京国際空港(羽田空港)ターミナル完成
12月
ラジオ東京(現・TBS)が開局

建設業界の動き

1月
建設資材の値上がり激化
3月
公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法公布
4月
河川総合開発事業が始まる
5月
電力建設業協会設立
6月
公営住宅法公布、公営アパートの改善進む
第1次ビルブーム。セメント生産量が史上最高に