この年
国防国家建設の中核になる重化学工業が最重要視される時代になり、各地にダム、発電所、造船所、飛行機工場、製錬工場などの軍需工場が続々と造られていった。一方、大林組では『現場従業員指針』を刊行。事務経理、建築、設備、電気の4部に分かれ、ポケット版で全2,300ページにわたるものだった。工事施工計画のシステム化を図り、現場の経営近代化に大きな役割を果たした。巻頭に記された「良く 廉く 速い」の言辞は「三箴」と呼ばれ、今も大林組にとって工事の指針となっている。
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1935年の大林組
- 1月
- 造幣局工場竣工
- 4月
- 『現場従業員指針』刊行
- 4月
- 阪神競馬倶楽部竣工
- 4月
- 大阪株式取引所竣工
- 5月
- 第1回慰霊祭執行
- 6月
- 済生会大阪府病院竣工
- 7月
- 中国合同電気三蟠発電所竣工
- 9月
- 関西共同火力尼崎第1発電所本館竣工
- 11月
- 仙台簡易保険支局庁舎竣工
- 12月
- 日本鋼管川崎工場竣工
社会の出来事
- 4月
- 名古屋市に東山動物園が開園
- 9月
- 第1回芥川賞・直木賞が決定
- 12月
- 豊田自動織機(現・トヨタ自動車)、国産トラック第1号を完成
- −
- 地震表示に「マグニチュード」を新たに採用
- −
- 川端康成の「雪国」文藝春秋に連載
建設業界の動き
- 2月
- 市街地建築物法改正
- 9月
- 愛知県瀬戸市にタイル専用の焼き窯完成
- 10月
- 大阪地下鉄、心斎橋−難波間開業