礎の時代

1923年(大正12年)

大阪松竹座

大阪松竹座

この年

9月1日正午、関東大震災が発生。東京・横浜を中心に首都圏はほぼ壊滅し、当時の洋風建築の主流であった煉瓦造りの建物は8割強が全・半倒壊した。そのようななか、大林組が施工した東京駅や日本興業銀行などには損傷がなく、その実績が評価されて大林組は帝都復興の多くの工事を担うことになる。その最大の工事が、丸ビルヂング改修工事であった。工事代金は大型ビルを新築する金額に匹敵したという。

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  • 大阪松竹座
  • 日本興業銀行本店
  • 福井県庁舎
  • 大阪三品取引所

1923年の大林組

1月
大阪松竹座竣工
1月
福井県庁舎竣工
2月
大阪市船場尋常小学校竣工
2月
日本楽器浜松工場竣工
4月
大阪三品取引所竣工
6月
日本興業銀行本店竣工
9月
丸の内ビルヂング改修受注
10月
東京、横浜罹災収容所、横浜応急仮病院および救護事務所竣工
10月
福岡市庁舎竣工
11月
大阪市久宝尋常小学校竣工

社会の出来事

2月
丸の内ビルヂング完成
9月
関東大震災発生
12月
東京・築地魚市場が開場
菊池寛が「文藝春秋」創刊
ニューヨークのヤンキー・スタジアムオープン。ベーブルースがホームラン

建設業界の動き

5月
大阪・道頓堀に松竹座完成(初の鉄骨鉄筋コンクリート造洋画館)
9月
関東大震災で、れんが建築の多くが倒壊
9月
帝都復興院設置
12月
被災した都市の復興を促進する特別都市計画法公布(震災復興関係)