礎の時代

1913年(大正2年)

百三十銀行曾根崎支店

百三十銀行曾根崎支店

この年

日清・日露の戦争を経たわが国は、近代産業の確立に向けて本格的に歩み始める。産業の発展に伴って新たな工場が続々と造られ、大阪・北浜や東京・丸の内などのビジネス街、霞ヶ関や県庁所在地の官庁街には、高層の洋風建物が相次いで建設された。鉄道、港湾、道路などのインフラも拡充されるなか、大林組の工事は増大し多様化していった。

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  • 百三十銀行曾根崎支店
  • 大阪合同紡績神崎工場
  • 山陽紡績味野工場
  • 古河合名尼崎煉銅工場

1913年の大林組

2月
宇治川電気大阪事務所竣工
3月
宝塚婦人博覧会竣工
4月
宇治川電気高津・北浜・野江開閉所竣工
4月
大阪莫大小紡織三津屋工場竣工
5月
商業興信所事務所竣工
6月
古河合名尼崎煉銅工場竣工
8月
山陽紡績味野工場増築竣工
8月
大阪電気軌道放出発電所竣工
9月
大阪合同紡績神崎工場竣工
11月
百三十銀行曾根崎支店竣工

社会の出来事

2月
東京・神田で大火。これを機に書店街が形成される
6月
森永製菓、わが国最初のミルクキャラメルを発売
11月
最後の将軍・徳川慶喜没
電灯の普及で東京市内からガス灯が姿を消す

建設業界の動き

3月
京都・四条大橋と東京・業平橋で開通式
4月
運河法公布
4月
アメリカのウールワース・ビルが完成。高さ240mで当時世界一
8月
東海道本線の全線複線化工事完成