水中点検ロボット
ディアグ
姿勢制御に優れた遠隔操作型の無人潜水機で水中撮影し構造物を点検します
ディアグとは?
これまでは潜水士が行っていたダムや港湾構造物などの水中点検を、水上からの遠隔操作で行う無人潜水機です。水中での姿勢制御も自在にできるため、クリアな映像を撮影できます。
お客様のメリット
点検作業を効率化することでコストダウンできます
- 水中点検ロボットは、濁水や水深の深い所でも効率を落とさずに作業ができるため、潜水士作業と比較すると、濁水では約50%、水深40m以深の水中では約90%以上の大幅なコスト縮減が可能です。
- 最大潜水時間や休憩時間などの時間制約がなく、24時間連続して点検できます。
- 管理者が映像を見ながら構造物の状況をリアルタイムで確認できるため、点検作業を効率化できます。
水上から容易に正確な遠隔操作ができます
- ロボットは持ち運び可能な重量で、揚重機を用いず人力で水中投入でき、回収も可能です。
- 3方向(前後、上下、左右)のスラスター(推進機)により、水中を自在に移動できます。
- 水深150mまで潜航可能です。
- ジャイロ効果を利用した超小型アクアジャスター®の搭載により、水中停止や姿勢制御が容易です。
- 地上や船上ではトータルステーションやGPSで、水中ではトランスポンダ(※1)で位置情報を把握します。
- 陸上または船上のモニターで表示される画面を見ながら、ロボットを目的の位置まで操作し、点検・撮影を行います。簡単に操作でき資格は不要です。
※1 トランスポンダ:音響信号を送受信し、水中の位置を計測する装置
クリアな映像を撮影・取得し正確な調査ができます
- 238万画素のハイビジョンカメラにより、クリアな映像を撮影できます。
- 濁水中撮影装置や画像詳細強化装置により、濁った水中の映像をクリアに撮影できます。
- ケレン装置により、付着物の清掃ができ、構造物そのものの撮影が可能です。
- ラインレーザーを照射することで、構造物のクラックの長さや幅をミリ単位で計測できます。
実績・適用例
国土交通省「次世代社会インフラ用ロボット技術」の水中維持管理部会において「ディアグ」の現場検証(※2)が実施され最高評価を獲得、引き続き試行的導入(※3)に推薦され実施しました。
※2 現場検証(平成27年度):近畿地方整備局 天ヶ瀬ダム、中国地方整備局 弥栄ダム
※3 試行的導入(平成28年度):四国地方整備局 大渡ダム、中部地方整備局 矢作ダム
国土交通省中部地方整備局 丸山ダム(クレストゲート点検) ほか4件
その他
NETIS登録番号:KTK-150011-VR