圧縮型鋼製ダンパーブレース工法とは?
X型配置のブレースと中央に設けたダンパーで構成される、ダンパーブレースを用いた耐震補強工法です。中央に配置されたダンパーがゆがむことで地震エネルギーを吸収し、地震時の振動を低減します。
すべての柱に設置しなくても、高架橋のブロック単位で取り付けやすい箇所へ方向別にセットすることで、その耐震補強効果は高架橋全体に及びます。また、ダンパーの形状を工夫することによりブレースには圧縮軸力のみ生じるため、既存躯体への取り付けにアンカーは必要ありません。
お客様のメリット
1 供用中の高架橋への影響を最小限にとどめて補強します
- すべての柱に対して施工する必要がないため、店舗や通路への影響を最小限にとどめます。
- アンカー用の削孔(さっこう)が不要のため、既存躯体への影響を最小限にとどめます。
2 工期を短縮できます
- アンカーが不要のため、アンカー施工およびアンカーに合わせて鋼材を加工する工程を省略できます。
3 地震時の走行安全性が向上します
- ダンパーがエネルギーを吸収するため、地震時の変形が小さくなり、鉄道などの走行安全性が向上します。
※圧縮型鋼製ダンパーブレース工法は、東海旅客鉄道株式会社と共同開発した工法で、特許も共同保有しています
※平成18年度第8回国土技術開発賞優秀賞を受賞しました
【実績・適用例】
- 阪神電鉄左門殿川高架橋など7件