ニーズに応える最適な契約
大林組はさまざまな契約方式に対応し、お客様のニーズ(コスト・工期)にお応えします。
ランプサム契約(総価請負契約)
日本国内において一般的な発注方式で、大林組は工事完成までの責任を負います。お客様の事業計画(図面など)をもとに見積価格を算出。お客様は初期段階から全体のプロジェクト費用を把握できます。ランプサム契約では主に2種類の契約があります。
①工事請負契約
お客様に提供いただいた契約図面、仕様書と契約条件に従い、大林組が工事施工と瑕疵(かし)補修の責を負う契約です。
②設計施工契約
お客様の基本的要求事項・条件に基づき、大林組が設計から施工、完成(瑕疵補修含む)までを一括して請け負う契約です。
コスト+フィー契約(実費精算契約)
コスト(工事の実費)および大林組のフィー(報酬)の合計が最終的な契約金額となる契約方式です。
透明性を確保するためにコストをすべて開示するオープンブックが採用される場合が一般的です。また、コストオン契約と違い、大林組が安全・工程・コスト・品質の管理責任を取ります。
工事の実費の範囲
大きく次のようなケースがありますが、詳細は個別案件ごとに異なりますので、契約交渉を通じて決定します。
直接工事費、間接工事費、人件費・経費のすべてがコスト
直接工事費のみをコストとして、間接工事費、人件費・経費は固定額
フィーの種類
コスト+固定パーセントフィー契約:発生したコストにあらかじめ設定した定率を乗じてフィーを算出します。
コスト+固定額フィー契約:発生したコストに予め設定した固定額のフィーが発生します。
オープンブックについて
オープンブックは、コストに含まれる事項はすべてお客様に開示されます。同時に、専門工会社(大林組協力会社など)の決定に際しては、お客様の決裁が随時必要になります。
- 協力会社となる各専門工事会社を入札により選定し、入札経緯と工事費の内訳をお客様に開示する発注方式です。協力会社の適切な選定・契約/支払いプロセスの開示により、コストの妥当性が示されます。
- 実費精算となるため、労務費、材料費、外注費等がお客様に開示されます。また、直接工事費のみならず、共通仮設費、現場管理費、一般管理費なども開示されることがございますが、これら開示範囲についてはプロジェクト毎に交渉を通じて契約で決めらます。
GMP(Guaranteed-Maximum Price)について
コスト+フィー契約が採用される際、コストが際限なく増大することを避けるため、GMP(最大保証価格)の設定をする場合があります。仕様変更などがない限り、大林組は原則としてGMP内で工事を完了させなければならず、GMPを超過した部分については大林組の負担となります。GMPを設定することにより、お客様に工事最終コストの上限金額を事前に把握いただけるようになります。(お客様事由により仕様変更された場合はGMPは変化します)
GMPはコストとフィーに予備費(※1)を加えて算出されます。
※1 予備費(contingency)施工中に予想できない事態が発生した場合の設計変更や追加工事などに伴うコスト増加に対応するため、予備費を予算取りしておくことが必要です。どのように使用するかが不明であることから、契約金額に含まれることは多くありません。 また、大林組の工事原価がGMPよりも圧縮された場合の報酬として、コスト削減額に対して一定の割合で計算したインセンティブを設定いただく場合がございます。この設定方法についても、契約交渉で決定します。
コストオン契約
コストオン契約は設備工事で締結されることが多い契約であり、お客様が専門工事会社を指名し、工事金額を取り決め、その合計金額にあらかじめ設定した統括管理費用(コストオンフィー)を上乗せして、契約金額を決定します。
お客様は専門工事会社と直接交渉・価格決定を行ったうえで、大林組とコストオン契約を締結するため、事前にプロジェクト費用を把握できます。
大林組はコストオン契約(コストオン協定書)に基づき、各専門工事会社と下請負契約を締結し、統括管理業務(安全管理、工程調整など)の責を負います。一方、変更工事を含むコスト管理と品質管理については、専門工事会社がお客様に対する直接の責任者になります。
契約方式まとめ | |||||
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契約方法 | 安全 | 品質 | コスト | 工程 | 契約金額 |
ランプサム契約(総価請負契約) | 大林組 | 大林組 | 大林組 | 大林組 |
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コスト+フィー契約 | 大林組 | 大林組 | 大林組 | 協議による |
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コストオン契約 | 大林組 | 専門工事会社 | 専門工事会社 | 協議による |
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