2段タイ材地下施工法とは?
船舶接岸や荷役作業を妨げずに、経済的に岸壁を補強する工法です。
右図のように、岸壁の背面に控え杭を打設した後、陸上から斜めに削孔(さっこう)してタイ材(張力で強度を持たせる構造部材)を新設し、新旧2段のタイ材で外力を分散させて補強します。
水深や荷重の増加に対する機能強化、耐震補強などを図れるほか、新たに岸壁を構築する従来工法に比べ、工期を20%短縮できます。
お客様のメリット
1 施工中も船舶接岸や荷役ができます
- 陸上削孔の施工場所が岸壁から離れており、荷さばき地を占有しないので荷役を妨げません。
- 海中施工は新設タイ材の取り付けだけで、作業範囲が狭く期間も短いため、船舶の接岸を妨げません。
- 長期間にわたって稼動休止できない岸壁の補強工事に最適です。
2 工事費を40%縮減できます
- 既設の前面矢板を有効に再利用し、新たに設置するのは背面の控え杭とタイ材だけです。
- 既設岸壁の前面海域に新たな岸壁を構築する従来工法に比べ、工事費を40%縮減できます。
- 岸壁休止に伴う経済的損失がありません。
3 工期を20%短縮できます
- 海中作業が少なく、陸上の掘削・埋め戻しも推進機設置用の狭い範囲で済むため、工期が短縮できます。
- 従来工法のように新たな岸壁を構築しないので、工期を20%短縮できます。
【実績・適用例】
- 仙台塩釜港、仙台港区、雷神埠頭 (東日本大震災でも効果を発揮)