オメガウッドとは?
低炭素循環型社会のニーズに応えるロングスパンの準耐火木造構造物を、安価に施工できる構法です。これまでコスト面で木造を断念していた工場や倉庫、スポーツ施設、講堂などの木造化が容易となります。木材利用を促進し、地球温暖化防止に貢献する技術です。
大規模木造建築において、超ロングスパン構造を実現させるためには、大断面の木材が必要です。しかし汎用品の単板積層材(LVL:ラミネイティッド・ベニア・ランバー)は厚さ9cm程度までの材料しかないため、柱や梁には一次接着製品(原板)をさらに貼り合わせた二次接着製品を使用していました。
オメガウッドは、大断面に必要な枚数のLVLを、ボルトやビスといったつづり材で一体化し、準耐火構造用の大断面材を作る国内初の技術です(特許出願中)。時間と加工費がかかる二次接着に比べ、材料コストを2分の1、材料納期を3分の2にすることができます。
お客様のメリット
1 リーズナブルなコストでロングスパンの木造建築を実現
- ロングスパンの架構に必要な大断面材を、従来の二次接着ではなく、つづり材で一体化することで、材料コストを半減、材料納期を3分の2に短縮します。
- つづり材にビスを使用することで、製作コストも削減できます。
2 高品質を支える、精度の高い加工技術
- 強度、含水率を厳しく管理された信頼性の高いLVLを使用します。
- つづり加工する前に、LVL表面にはコンピューター制御によるプレカット加工、穴あけを行うため、複雑な仕口(梁と柱の接合部)も高精度に製作できます。
- 燃えしろ設計に当たってさまざまな燃焼実験を実施。火災時の安全性を検証しています。
3 木の質感を最大限に活かすデザイン
- 耐震要素である構造用合板を採用し、鋼材ブレースのないシンプルな空間を創出します。構造用合板は屋根・外壁の仕上げ下地材にも兼用します。
- 防火被覆を先付けした構造用合板を外部から取り付けることで、内側からは母屋や梁などの木部がすべて見えるよう設計ができます。
- 補強鋼版はつづり加工する前に「合わせ柱」・「合わせ梁」の間に挟み込み、金物類が目に触れないようにします。
架構イメージ
【実績】