地中熱ヒートポンプシステムとは?
「地中熱」は、比較的浅い地盤中に存在する安定した熱エネルギーで、昼夜間、季節間の温度変化が小さく、あらゆる場所で利用できる熱エネルギーです。
再生可能エネルギー源として、省エネや節電、自然エネルギー活用への高まりなどの面から、地中熱の利用は注目を集めています。
地中熱ヒートポンプシステムは、地中に埋設した地中熱交換器から、ヒートポンプを介して地熱エネルギーを冷暖房などに利用する技術で、従来の空冷ヒートポンプよりも高効率で環境にやさしい空調システムです。
お客様のメリット
1 省エネ、節電が可能です
- 地中を熱源とする地中熱ヒートポンプシステムでは、地中と外気との温度差を利用し効率的に運転できるため使用エネルギーを大幅に削減し、電力使用量を節約できます。
地中熱交換器に熱が通りやすい材料を詰めることで、効率よく熱を交換します
2 再生可能エネルギーの活用でCO2排出量を削減します
- 地中熱を利用することで従来型のエネルギー使用量を減らせます。化石燃料を燃やすときに発生するCO2排出量などを大幅に削減します。
3 ヒートアイランド現象の緩和に寄与します
- 地中熱交換器は密閉式なので環境汚染の心配がなく、冷房の排熱を屋外に放出しないため、ヒートアイランド現象の緩和に寄与します。
4 高効率型の地中熱交換器の採用でさらなる熱効率の向上を図れます
- 設置場所や状況に合わせて、さまざまなタイプの地中熱交換器を採用できます。
- (1)従来方式よりも採熱効率を20%向上させ、施工コストを25%削減する「分岐管型地中熱交換器を用いたボアホール方式」
- (2)建造物の基礎下空間を利用して掘削を省略した「山留杭併設方式」
- (3)工事費の低コスト化を実現した「基礎下水平方式」など
【実績・適用例】
大林組技術研究所では、上記3つのタイプの地中熱交換器を採用しています