平成27年度土木学会賞を受賞しました

サステナビリティ

土木学会では、土木工学の進歩や土木技術者の資質向上を図り、社会の発展に寄与するために、さまざまな活動を展開しています。その一環として、1920年に土木学会賞を設立。国内外の優れた土木事業や新技術、さらには土木工学、土木事業に多大な貢献があった方々を毎年表彰しています。

このたび、平成27年度の土木学会賞が発表され、大林組は、技術賞や技術開発賞などの分野で表彰されました。

【平成27年度土木学会賞 主な受賞】
  • 技術賞

    スリップフォーム工法による世界最大容量LNG地上式貯槽の建設
    (大阪ガス泉北製造所第一工場 5号LNGタンク設置(土木)工事)

    スリップフォーム工法による世界最大容量LNG地上式貯槽の建設(大阪ガス泉北製造所第一工場 5号LNGタンク設置(土木)工事)

    世界最大級となる直径90m、高さ40mのPC防液堤の構築に向け均質で早期脱型できる中流動コンクリートを開発。24時間連続打設を実施しました

    40年以上供用した既設のLNG(液化天然ガス)貯槽を撤去し、跡地に世界最大容量のPC(プレストレストコンクリート)LNG地上式貯槽(容量23万m³)を建設しました。

    撤去の際に、既設杭の載荷実験やコンクリートの経年劣化状況の調査などを行い、新設貯槽の設計に反映させました。

    日本で初めてスリップフォーム工法によるPC防液堤構築方法を実用化し、従来9ヵ月を要するところを、わずか20日間で達成しました。

    既設貯槽の各種経年データを有効活用し、LNG貯槽としての信頼・安全性を向上させたこと、スリップフォーム工法の適用で工期を大幅に短縮したことが高く評価され、大阪ガスと大林組が共に取り組んだこのプロジェクトが、技術賞に選定されました。

  • 技術開発賞

    先端駆動型水圧ハンマを用いたトンネル切羽前方探査技術の開発

    先端駆動型水圧ハンマを用いたトンネル切羽前方探査技術の開発(高速ノンコア削孔切羽前方探査システム)

    ボーリングマシンに水圧ハンマーを使用し150mの長距離削孔を8時間で実現。大林組独自のエネルギー指標値により地山を精度高く予測します

    山岳トンネル工事では、掘削面の崩壊や突発的な湧水を回避するため、事前に地質を探査することが必要です。

    大林組は、150m先の地山を短時間かつ高精度で探査し、地質や帯水層の状況を評価できる技術を開発しました。

    削孔データから地山状況を予測し、その成果に基づいた対策を複数の施工現場に適用しています。

    トンネル切羽災害や工程遅延など、地質条件に起因する工事トラブルを防ぎ、周辺水環境の保全にも役立つことが期待され技術開発賞に選定されました。

    参考:プレスリリース 山岳トンネル工事用に「高速ノンコア削孔切羽前方探査システム」を開発しました

  • 国際貢献賞

    福本勝司(大林組 常務執行役員 海外支店副支店長)

  • 国際活動奨励賞

    木村隆之(大林組 海外支店ナムニアップ工事事務所副所長)

  • 技術功労賞

    林下敏則(大林組 大阪本店新北陸トンネルJV工事事務所所長)

 

大林組は、安心して暮らせる国づくりを通して社会の発展に寄与していくために、土木技術のさらなる開発に取り組んでまいります。