5月7日、大林組と協力会社組織である大林組林友会連合会が設立した「大林組林友会教育訓練校」において、第1期生9人(とび工コース)を迎えて入校式が行われました。
この教育訓練校は「林友会加盟各社の幹部候補生とスーパー職長候補となる人材の育成」「若手技能労働者への技能伝承の支援」を狙いとして開校したもので、大林組の研修施設である八潮東ベースハウス(埼玉県八潮市)に設置しました。
対象は、全国にある林友会加盟会社(2次会社を含む)に直接雇用されている、入社2~5年目程度の若手技能労働者としています。教育訓練校のカリキュラムは、とび工、鉄筋工、型枠大工の3コースで、訓練期間は各2ヵ月。講師は協力会社、大林組の社員らが務め、大林組の現場での作業を前提とした施工管理・安全管理、CADを用いた加工帳作成、加工帳に基づく施工などを学びます。また、技能検定対策や資格取得(技能講習)に向けた学習も行います。
今後は、9月に鉄筋工コース、2015年1月には型枠工コースを開講します。2015年度以降も継続的に訓練を展開し、対象コースや訓練生枠の拡大など、内容の充実を図っていく予定です。
入校式で挨拶した大林組取締役専務執行役員の杉山直は「若い人に現場で働いてもらうためには、年齢の近い若い人がリーダーにならなければ共感しない。教育訓練校で技量、見識を深めると同時に人間の幅を広げ、現場でリーダーシップを発揮してもらいたい」と、入校生を激励しました。
大林組は今後も、建設業界における技能労働者不足の解消や技能伝承の促進に向けて、教育訓練校をはじめとして、あらゆる観点から技能者の意欲向上や人材育成に貢献すべく努めていきます。