2017年度3R推進功労者等表彰で国土交通大臣賞を受賞

宮城・震災復興事業でのICT活用による二酸化炭素の抑制と再資源化の取り組み

サステナビリティ

10月31日の式典で表彰状を授与される大林組常務執行役員 高槻幹雄(左)

10月31日の式典で表彰状を授与される大林組常務執行役員 高槻幹雄(左)

大林組が建設現場で取り組んだ発生抑制(リデュース)、再使用(リユース)、再資源化(リサイクル)の活動が評価され、2017年度リデュース・リユース・リサイクル(3R)推進功労者等表彰で国土交通大臣賞を受賞しました。

3R推進功労者等表彰は、循環型社会の形成に向け3Rに率先して取り組み、継続的な活動を通じて顕著な実績を挙げている個人や団体を表彰するものです。1992年からリデュース・リユース・リサイクル推進協議会が主催しており、環境・3R分野の表彰として広く定着しています。

国土交通大臣賞
  • 東日本大震災の津波被災地における廃棄物のリサイクルおよび環境に配慮した大規模土工施工

    受賞者:気仙沼赤岩港造成工事事務所
    所在地:宮城県気仙沼市

    津波復興拠点事業の一環として約20haを造成。斜面などを切り取った土砂(切土)101万³のうち約43万m³を盛土材として再利用しました

    津波復興拠点事業の一環として約20haを造成。斜面などを切り取った土砂(切土)101万m³のうち約43万m³を盛土材として再利用しました

    ブルドーザや振動ローラーにGPS転圧管理システムを搭載し、転圧回数をリアルタイムに確認。無駄のない正確な施工を実現しました

    ブルドーザーや振動ローラーにGPS転圧管理システムを搭載し、転圧回数をリアルタイムに確認。無駄のない正確な施工を実現しました

    津波によって被害を受けた気仙沼・赤岩港の水産加工団地の大規模造成において、建設機械のICT化による二酸化炭素の発生抑制や再資源化などに取り組みました。

    建設発生土の運搬用ダンプトラックにGPS付きのスマートフォンを搭載。運行ナビを活用し最適な経路や運搬先を選定することで、最小限のトラックでの運搬を実現しました。10tトラック約3,750台分の運搬が不要になり、二酸化炭素の排出を約20t抑制しました。

    現場内で発生したコンクリートガラ2,500m³は、破砕し構造物の裏込め材や基礎砕石に利用しました。木くず(伐根材)は、津波を被った農地や防砂林を失った海岸盛土など、塩分濃度を低下させたい土地の土壌改良補助剤として再資源化しました。

大林組では国土交通大臣賞のほか、以下の取り組みが3R推進協議会会長賞を受賞しました。

3R推進協議会会長賞
  • 大規模開削工事における建設発生土の発生抑制および有効利用他3R活動の取り組み

    受賞者:堺市古川下水ポンプ場建設工事 大林・大本・国誉特定建設共同企業体
    所在地:大阪府堺市

大林組はこれからも、全社を挙げてリデュース・リユース・リサイクルを推進し、循環型社会の構築に貢献してまいります。