4月28日、大林組は、技術研究所(東京都清瀬市)の敷地内にある約1.8ヘクタールの雑木林でキンランの開花に合わせて、清瀬市の自然保護団体「清瀬の自然を守る会」と共に観察会を行いました。
雑木林にはさまざまな草花や小動物が生育し、人工栽培が困難とされるキンランやギンラン、ササバギンランなどの絶滅危惧種が多数育成しています。
46人が参加した観察会では、キンランが新たに発生した観察ルートを、足元に注意しながら歩行。参加者は説明する大林組技術者の声に熱心に耳を傾けていました。
当日は、環境省レッドリスト2017でキンランと共に絶滅危惧Ⅱ類に指定されているクゲヌマランも間近で見られ、参加者からは「自然が減少する清瀬で貴重な植物を観察できた」などの感想が寄せられました。
屋外での観察会後、講堂では、大株キンラン(複数本立ち)の群生状況の変遷や、研究所内の施設整備に伴ったクスノキの移植工事について、スライドを用いて紹介しました。
大林組では、1998年からキンランの個体数や生育環境のモニタリング調査を行っており、地域の多様な生き物や貴重種の保全技術の研究に活かしています。
これからも大林組は地域の皆様と連携しながら、長年培ってきた技術を里山や都市における開発事業地や工事現場などで活用し、生態系の保全、緑化の再生に役立てていきます。