第57回(2016年)BCS賞を受賞しました

グランフロント大阪、ザ・リッツ・カールトン京都、流山市立おおたかの森小・中学校

サステナビリティ

11月24日、第57回BCS賞(一般社団法人日本建設業連合会主催)の表彰式が開催され、大林組などが施工した「グランフロント大阪」(大阪府大阪市)、「ザ・リッツ・カールトン京都」(京都府京都市)、「流山市立おおたかの森小・中学校、おおたかの森センター、こども図書館」(千葉県流山市)が受賞作品に選ばれました。

BCS賞は1960年に創設された建築賞で、半世紀以上にわたって国内における優れた建築物を毎年表彰しています。デザイン性や機能性に加え、企画・設計・施工・維持管理の面で優れている建築物について、その建築主、設計者、施工者の三者を表彰するものです。今年は、全国67件の応募の中から特別賞2作品を含む17作品が選定されました。

グランフロント大阪
(建築主:NTT都市開発など12社、設計者:日建設計など5社)

グランフロント大阪

駅前広場から続く4棟のタワーは商業施設やオフィス、ホテル、住宅などで構成されています。大林組は開発事業、設計にも携わっています

グランフロント大阪は、2013年、大阪駅北側の再開発地域「うめきた」に完成した大型複合施設です。

中央の2棟のタワーには、企業や大学が連携して研究活動や事業創出を行う知的創造拠点「ナレッジキャピタル」を創設。街づくりを永続させる活動として、新しい都市文化の創造や人々の育成に力を注いでいます。

建築主12社、設計者5社、施工者2社のチームによる巨大複合プロジェクトでありながら、共通コンセプトと全体計画に基づいた各社の自由裁量による設計が活かされ、調和と個性のバランスが図られた街となっています。

ザ・リッツ・カールトン京都
(建築主:積水ハウス、設計者:日建設計)

ザ・リッツ・カールトン京都

数寄屋建築の外観を川面に映す地上4階建てのホテル。サインが少ない館内のデザインには、ホテルスタッフの配慮と迅速な案内で対応しています

ザ・リッツ・カールトン京都は、2013年、京都・鴨川のほとりに完成した都市型リゾートホテルです。

建物の高さ制限や敷地の細長さといった古都の敷地特有の難条件を活かし、来訪者をホテルの奥へ奥へと引き込む、高級ホテルにふさわしい品格あるデザインが実現しました。

木造建築をほうふつさせる建物でありながら、アルミニウムやステンレスなどの素材を用いた精密な細部、抑制の利いたデザインによって、21世紀における和の解釈に挑戦しています。

流山市立おおたかの森小・中学校、おおたかの森センター、こども図書館
(建築主:流山市、設計者:シーラカンスアンドアソシエイツ)

流山市立おおたかの森小・中学校、おおたかの森センター、こども図書館

児童・生徒最大収容数1,800人の学校施設と公共施設が複合化された延床面積2万2,000m²の建築。中央に地域住民の結節点となる図書館を配置

2015年、千葉県流山市に建てられた小・中併設校、地域交流施設、こども図書館などの複合施設です。

アクティビティホール、音楽ホールなどは道路に面して配置され、地域社会の交流拠点となっています。複合施設として各領域を保ちながらも、可動家具によって区画を越えた空間利用ができるよう計画されています。

風の流れと太陽の向きを考慮して建物を配置したことで、風と光を最大限取り込む、機械設備に頼らない開放的な学校建築となりました。今後の教育施設のモデルになると評価されています。

大林組は今後も、建築主、設計者、施工者間で理解と協力を深めながら、地域社会に親しまれ、愛され続ける作品の建設に努めるとともに、日本の建築物の質の向上や建築文化の発展に寄与してまいります。