熊本城天守閣復旧整備事業にかかる設計と施工の優先交渉権者に選定

会社情報

株式会社大林組は、「熊本城天守閣復旧整備事業にかかる設計及び工事施工」の優先交渉権者に選定されました。

本事業は、2016年4月の熊本地震により被災した熊本城天守閣の早期復旧に向けた事業であり、その内の設計業務および工事施工業務について、技術提案・交渉方式(設計交渉・施工タイプ)の公募型プロポーザルが実施されました。発注者である熊本市は天守閣の早期復旧をめざし、震災復興のシンボルとして市民・県民の心のよりどころとなっている熊本城の、復旧過程の段階的公開と活用を図るとしており、プロポーザルではそれを考慮した技術提案が求められていました。

被災した熊本城天守閣は、1877(明治10)年の西南戦争の際に焼失し、1960(昭和35)年に大林組の施工により再建されたものです。また大林組は、本丸御殿(大広間、大台所、数奇屋)の復元整備工事や、被災直後の飯田丸五階櫓倒壊防止緊急対策工事、南大手門倒壊防止緊急対策工事を施工するなど、熊本城内で数多くの実績を有しています。

今般、これらの実績に基づく知見と最先端の技術・ノウハウを活用したことが、実現性が高く、かつ発注者である熊本市の希望に可能な限り沿った技術提案につながったと思います。今後、提案内容について熊本市と協議のうえ、契約締結、設計業務へと進めてまいります。

大林組は、災害からの復興を進めることが建設会社の責務であると認識し、本事業の完成に向け業務にまい進してまいります。

【完成予想図】

完成予想図

【工事概要】

事業名

熊本城天守閣復旧整備事業

事業場所

熊本市中央区本丸地内

発注者

熊本市 

事業概要

設計業務
・基本設計(展示計画、防災計画、ユニバーサルデザイン)
・実施設計(施工技術検討含む)
工事施工業務(躯体復旧工事、耐震補強工事、外装工事、石垣工事、展示工事および内装工事など。関連する設備工事を含む)

事業規模

熊本城天守閣
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造 一部鉄筋コンクリート造、鉄骨造
         地下1階、地上6階
延床面積:3,068.3m²

事業期間(※1)

大天守:2016年11月~2019年3月(29ヵ月)
小天守:2016年11月~2021年3月(53ヵ月)

事業費(※1)

設計業務費:308百万円(税抜)
建設費:6,334百万円(税抜)

※1 プロポーザルで提示した事業期間および事業費

技術提案の詳細は以下の熊本市ウェブサイトの情報をご覧ください。

熊本城天守閣復旧整備事業 技術提案書(1/2)(PDF:17MB)

熊本城天守閣復旧整備事業 技術提案書(2/2)(PDF:28.12MB)