東日本大震災で甚大な津波被害を受けた岩手県山田町において、大林組は住宅の高台移転に向けた造成工事、道路や防潮堤の建設などの、災害に強い街をめざした整備を行っています。
岩手県立山田高校の生徒は、震災後4年が経過した現在でも、約3割が仮設住宅で生活をしています。1月15日、生徒たちに少しでも明日への夢を抱いてもらおうと、全校生徒を対象に大林組の宇宙エレベーター建設構想の講演を行いました。
最初に、大林組職員が復興まちづくりの進捗を述べ、生徒が成人式を迎える頃には新しい街が完成していることなどを説明しました。
宇宙エレベーターの講演では、自分たちが50歳代になった頃に宇宙エレベーターが実現すると知った生徒が一気に関心を高め、「クライマーが動くとケーブルが伸縮して支障があるのではないか」「宇宙エレベーターは1基だけしか造らないのか」など、次々と具体的な質問が寄せられました。
講演後、生徒代表から「2050年に自分たちが宇宙を旅行をしている姿を想像してワクワクした。こんな未来が実現したら本当に嬉しい。ぜひとも実現してほしい」との感想が述べられました。
大林組はこれからも、安心して暮らせる社会の構築に努めていくとともに、未来に夢が膨らむさまざまなプロジェクトを推進していきます。
岩手県山田町における大林組の「復興まちづくり」
大林組は山田地区と織笠地区で、コンストラクション・マネジメント(CM)方式を活用した「復興まちづくり」に取り組んでいます。
CM方式とは、発注者の代行者であるコンストラクションマネージャー(CMR)が設計・事前調査・工事を発注し、工程・品質・コスト管理などの各種マネジメント業務を行うもので、大林組は山田町の復興事業にこのCMRとして携わっています。
CMRには、国土交通省や岩手県などの関係機関と事前調整を重ね、常に先を読んだ施工計画の立案が求められます。大林組は、事業全体を調整しながら、被災された方々が災害に強い安全・安心な生活環境を早期に取り戻せるように工事を進めています。