北海道のほぼ中央に位置する上川郡当麻町は、北海道を代表する米の栽培地帯であり「全道一おいしい当麻米の産地」としても有名です。大林組では、2013年12月から当麻町において当麻ダムのリニューアル工事を進めています。
6月20日と27日、町立当麻小学校、宇園別(うえんべつ)小学校の児童ら58人が「農業と農村を支えるダム」を学ぶため、現場に見学に訪れました。
当麻ダムは、石狩川水系当麻川から流れ込んだ水を当麻ダム湖に貯めて水田や畑に供給する、かんがい用水専用のダムです。
近年、ダム流域内の開発が進み森林が減少し、降雨による雨水が地中に浸透せず河川に流出するようになったため、ダム湖には建設当初の予想量を上回る大量の雨水が流入してくるようになり、ダム決壊の恐れが出てきました。
大林組では、流域一帯の農業生産の維持、国土の保全のため、ダムの洪水吐を新設する工事を行っています。
見学会では、まずダムを管理している土地改良区の職員と発注者である国土交通省の職員が児童に「当麻ダムの役割」について説明。稲の生育を考え、貯水池表面の温かい水を優先的に水田に配水していることなどを解説しました。その後、大林組職員が工事内容の説明を行いました。
児童から届いた感想
掘った穴(新設洪水吐)が大きくて深かったので、怖くて体が震えました。
クレーンがミニバックホウをつり上げた時、壊れないか心配でした。
ダムの水で米や野菜を作っているからこんなにおいしいのだと知りました。
ダムって本当にすごい!と思いました。
大林組は、これからも国土の保全や農業の安定など、さまざまな目的に応じたダム造りを通して、水資源を活用する豊かな社会の構築に貢献してまいります。