6月4日、大林組が2011年4月から東京都港区で建設を進めていた虎ノ門ヒルズ(環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業Ⅲ街区)の竣工式が執り行われました。
竣工式では、森ビルの辻慎吾社長をはじめ、大林組社長の白石達など約400人の関係者が参列し、無事の竣工を祝うとともに、今後の発展を祈願しました。
竣工祝賀会のあいさつの中で、社長の白石は「虎ノ門ヒルズが、五輪を迎える東京の国際競争力強化の起爆剤になることを期待している」と述べました。
虎ノ門ヒルズは、道路の上下空間に建物を建設できる立体道路制度を活用し、環状第二号線の整備と一体的に建築した地下5階、地上52階建て、高さ247mの超高層複合ビルです。
低層階には商業施設やカンファレンスホール、中層階にはオフィス、高層階には住宅や日本初進出となるホテル「アンダーズ東京」などが入居。ビルの真下には、東京中心部と臨海副都心を結ぶ環状第二号線(築地虎ノ門トンネル)が走ります。
環状第二号線の整備により、羽田空港や湾岸部へのアクセスが向上した虎ノ門周辺地区。大手町や丸の内、また霞が関にも近いことから、高いポテンシャルを秘めた新たなオフィス街として注目されています。
また、独自の安全や環境への取り組みにより、周辺地域にも貢献しています。安全面では、大林組開発のブレーキダンパーをはじめとする3種類の制振装置や非常用発電装置の採用によって事業継続性を確保し、環境面では、太陽光発電設備の導入や緑あふれるオープンスペースを整備しています。
大林組は、虎ノ門ヒルズの建設において、建築、土木部門の総力を挙げて、これまで培ってきた最先端の技術とノウハウを活用し施工に当たりました。
今後も、都市に新たな価値を生み出す街づくりに貢献することを建設会社の使命と捉え、安全・安心かつ環境に配慮した空間の構築に努めてまいります。