新名神高速道路のトンネル現場で小学生に建設工程を紹介

環境にやさしい技術が活きる野登(ののぼり)トンネルで現場見学会を行いました

サステナビリティ

新名神高速道路 野登トンネル見学会

大林組は、三重県鈴鹿市において新名神高速道路 野登トンネルの建設を行っています。2月19日、地元の椿小学校の児童50人と保護者を招いた現場見学会を行いました。

新名神高速道路 野登トンネル位置

野登トンネルは、新名神高速道路 四日市JCT・亀山西JCT間(27.8km、2018年度開通予定)に建設中の全長4.1kmのトンネルで、2016年の完成をめざしています。

新名神高速道路は、交通量の多い名神高速道路の代替路として期待されており、完成すると三大都市圏(東京・名古屋・大阪)間の移動時間も大幅に短縮されます。

約100人が働く巨大なトンネル現場に入った児童らは、地山を削る自由断面掘削機、土砂を集め搬出するショベルカーやダンプトラック、トンネル内部の強度を高めるコンクリート吹き付け機などの重機を間近で見て、それぞれの役割とトンネル建設の順序を学びました。

野登トンネルの建設現場では、一部の重機に植物から作られたバイオディーゼル燃料を適用したり、ダンプトラックの運土量管理と安全・省燃費運転を促すトータル運行管理システムを採用したりするなど、地球環境に配慮しています。また、掘削時に出る泥水を浄化してから近隣の川に放流し、地域の環境保全にも貢献しています。見学会では、トンネル東側の現場で行っている濁水処理の仕組みを実験で紹介しました。

薬品による沈降分離効果実験、ろ過効果実験などを実施

薬品による沈降分離効果実験、ろ過効果実験などを実施。たちまち透明になる水の変化に驚く児童

見学会を終えた児童からは

  • 大きな機械を使っても1日に掘れるのは4mと聞いて驚きました。

  • トンネルを造るためには、たくさんの人の協力が必要だと分かりました。チームワークがあってすごいと思いました。

  • 掘った時に出た泥水をろ過して川に戻すなんて、環境にも気を使っているんだなと思いました。

などの感想が寄せられました。

災害に強い、緑豊かな社会を子どもたちに残すために、大林組は、これからも最新の土木技術を駆使した、環境負荷の少ないインフラ整備工事に努めてまいります。