近畿自動車道 紀勢線の見草トンネル建設現場で見学会

和歌山県の地元小学生が暮らしを支える高速道路トンネルの造り方を学びました

サステナビリティ

近畿自動車道 紀勢線の見草トンネル建設現場で見学会

大林組は、和歌山県西牟婁(にしむろ)郡白浜町で近畿自動車道 紀勢線 見草トンネルの建設工事を進めています。1月10日、トンネル工事現場において、地元の白浜第一小学校の全校生徒、約230人を対象とした見学会(国土交通省主催)が行われました。

紀勢線は、大阪府から和歌山県を経由し三重県に至る、延長約340kmの高速自動車国道です。京阪神と紀伊半島南部の間の移動時間の短縮、地域相互の経済活性化に寄与するとともに、地震による津波被害に備えた幹線道路としても整備が期待されています。

見草トンネルは、紀勢線のうち、南紀田辺インターチェンジからすさみインターチェンジ(仮称)の間に建設中の、全長2,380mの山岳トンネルです。掘削面の状況を事前に予測する「トンネルナビ」、「低粉じん吹き付けコンクリート」、ひび割れ発生を防止する「モイストキュア」などの新技術を多数採用しており、2015(平成27)年度の完成をめざしています。

子どもたちは、マイクロバスでトンネル掘削面の近くまで訪れ、大型ダンプカーを使ってのトンネル土砂積み込み、掘削のための高速レーザー照射、コンクリート吹き付け機によるノズル操作の様子などを見学しました。

岩や石をすくい上げ、30tダンプカーに積み込む様子を紹介しました

見草トンネルではダイナマイトで破砕し、掘削しています。当日は、岩や石をすくい上げ、30tダンプカーに積み込む様子を紹介しました

天井に取り付けられている送風機によって外の新鮮な空気が中まで届いていることを説明しました

大林組職員は、工事概要や工程順序とともに、天井に取り付けられている送風機によって外の新鮮な空気が中まで届いていることを説明しました

大型重機、山岳トンネルのスケールの大きさに圧倒される子どもたち

日ごろ目にすることのない大型重機、山岳トンネルのスケールの大きさに圧倒される子どもたち

参加した児童の感想
  • いつも通っているトンネルがこんなに手をかけて造られていることを初めて知りました。

  • ダイナマイトでトンネルを掘っているとは予想もしませんでした。映画でしか見たことのないような巨大な機械が自由自在に動いていて、興奮しました。

  • 実際に工事用の機械を動かしてもらったので、トンネルの掘り方や骨組みの仕方も分かり、すごく勉強になりました。

  • 3ヵ月後にはトンネルが、2年後には高速道路ができると聞きました。早くできてほしいな、免許を取ったら通ってみたいな、と思いました。

先生の感想(6年生の学年便りから抜粋)

今回、多くの皆様のご協力で貴重な経験をさせていただきました。子どもたちには、こうやって見えない所で懸命に働く人たちがいるおかげで、快適な生活ができるということを忘れないでほしいです。

大林組は、安全で安心な暮らしを支える社会インフラの整備を建設業の使命と考え、これからも地域との交流を通じて、次世代を担う子どもたちにものづくりの魅力を伝えてまいります。