12月10日、11日の2日間、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにおいて、中東・北アフリカ地域で初となるトンネル施工技術に関する国際会議・展示会ATC2013(Arabian Tunnelling Conference & Exhibition)が開催されました。大林組は本社、海外支店、中東事務所の共同で、独自の技術や世界での施工実績を紹介しました。
本会議・展示会は、世界中から集まった600人以上の技術者が「持続可能な地下空間利用」をめざして技術やサービスの交流を行い、中東・北アフリカ地域にとどまらない国際的な連携を強めていくことを目的としています。
会議では大林組の技術者が「URUP工法」、「トンネルナビ」についてのプレゼンを行い、「斜め土留め工法 」、「ドバイメトロプロジェクト 」についてはポスター発表を行いました。特にURUP工法はその独自性、有効性が認められ、会議総括セッションで主催者から紹介されるなど、大きな関心を呼びました。
さらにシールドセグメント水平コッター継手 、海水練りコンクリート 、大林組の世界各国でのトンネル施工実績を展示。数ヵ月間の準備を経て作り上げた大林組のブースには、UAE土木学会会長、国際トンネル学会会長など多くの参加者が訪れ、中東・北アフリカ地域の発注者・コンサルタントに高い技術力をアピールしました。本会議・展示会終了直後から、大林組中東事務所には技術への問い合わせが多数寄せられています。
スタッフと共に現地に赴き、展示ブースで自ら技術説明を行った副社長の金井は、「政府高官などとの会話・質疑応答から、中東・北アフリカ地域の高いインフラ整備ニーズ(地下鉄、道路の立体交差、下水道、地下調節池など)を体感した。中東地域での積極的な営業活動の必要性を感じた」と語りました。
ドバイメトロの今
2011年、大林組JVがドバイで施工した、世界最長の全自動無人運転交通システム「ドバイメトロ」。現在では多くの市民の足として利用され、満員乗車になっています。
大林組は、世界中の人々が豊かに安全に暮らしていける社会の構築に向け、これからも土木技術の開発に努め、建設会社の責務である社会基盤整備を進めてまいります。