10月28日から31日にかけて、大林組技術研究所(東京都清瀬市)において地元の小学生を対象とした「土木の日」見学会を、土木学会との共催で行いました。
土木学会では、豊かで質の高い国土、生活空間づくりを推進するために、広く土木技術や土木事業への認識・理解を深めてもらう期間として11月18日を「土木の日」、11月24日までの1週間を「くらしと土木の週間」と定め、さまざまな活動を展開しています。
大林組でも、子どもたちに社会基盤整備の大切さを伝える良い機会と考え、毎年「土木の日」にちなんだ見学会を開催。近隣小学校の5年生を技術研究所に招き、暮らしを支える技術を紹介しています。今年は3つの小学校から158人が参加しました。
子どもたちは、約2時間半をかけて本館テクノステーションやさまざまな研究施設を見学しました。本館地下では、一人を左右から引っ張り合うことで力(揺れ)が打ち消されることを体感し、制震システムラピュタ2Dの「揺れない仕組み」を理解しました。さらにワンルーム型ワークプレイスが、研究員のコミュニケーション活性化を狙ったつくりであることも学習しました。電磁環境実験棟では、雷が静電気であることを踏まえて、下敷きをこすって静電気を発生させ、その値を電磁波検知機械で測定したり、ラジコンカーを走らせ、電波による遠隔操作を体験するなどしました。
屋外では、生き物の生息空間ビオトープを見学しながら、子どもたちは終始メモを取り、研究員の話を熱心に聞いていました。質疑応答では、技術研究所をはじめ、東京スカイツリー®など大林組の造った建物に関する質問も数多く寄せられ、子どもたちに建設技術に興味を持ってもらう良い機会となりました。
「暮らしに役立つ技術」を体験
50年後、100年後の暮らしを支える社会資本の重要性をより多くの方々に認識、理解していただけるよう、大林組はこれからも、ものづくりで培ってきた知恵と技術を見学会、出張授業などで次世代に伝えてまいります。