7月1日、東京都千代田区の東京會舘で、平成25年度「安全衛生に係る優良事業場、団体又は功労者に対する厚生労働大臣表彰」の中央表彰式が行われました。
労働安全衛生法では、働く人の安全と健康を確保し、快適な職場環境をつくるため、事業主に労働災害の防止に取り組むよう定めています。表彰は、無災害の期間が特に優れていて、職場のリスクを低減する取り組みが活発に行われているなど、他の模範と認められる優良事業場や団体のほか、安全衛生水準の向上と発展に多大なる貢献をした功労者などを表彰するものです。
今年度は、優良賞の11事業場と団体賞1団体、功労賞3人が選ばれ、大林組がJVのスポンサーである梅田北ヤード共同企業体Cブロック(大阪府)と、夕張シューパロダム骨材製造 第1期~第3期工事の特定建設工事共同企業体(北海道)が優良賞を受賞し、田村憲久厚生労働大臣から表彰状を授与されました。
中央表彰式で表彰状を授与される梅田北ヤード共同企業体Cブロックの工事事務所所長
田村憲久厚生労働大臣から表彰状を授与される夕張シューパロダム骨材製造 第1期~第3期工事の工事事務所所長
梅田北ヤード共同企業体Cブロック
JR大阪駅北側に広がる再開発地区「うめきた」の先行開発区域として、オフィス、商業施設、ホテル、分譲住宅などが建設される大型プロジェクト(施設名称:グランフロント大阪)が実施されました。
本工事はその一角を成す、地上48階建て、総戸数525戸の国内でも有数の高級分譲住宅(オーナーズタワー)の建設工事です。
特徴的で変化に富んだ形状を安全に施工するため、数回にわたる連層足場の大がかりな盛り替えと、在来足場の併用など、一般的なタワー型集合住宅では見られない施工計画が必要でした。
また北ヤード全体の施工計画により、搬出入車両はすべて隣接工区内を通過しなければならず、安全管理上の責任区分を明確にして取り決めを交わすとともに、互いの工区の搬出入車両、動線、施工進捗状況について、日々打合せや調整を行いながら施工しました。
夕張シューパロダム骨材製造 第1期~第3期工事
夕張シューパロダムは石狩川水系夕張川に建設されている重力式コンクリートダムです。
本工事は夕張シューパロダムのダムコンクリート用骨材を原石山から骨材の原石となる岩石を採取し、約10km離れた、骨材製造設備にて骨材を製造する工事です。
原石山地区で危惧される労働災害は、火薬掘削による発破災害、掘削法面からの落石災害や墜落転落災害、急勾配やヘアピンカーブが多い道路での運搬時の交通災害などです。
また骨材製造設備でも、全長1.8kmに及ぶベルトコンベヤーなどへの巻き込まれ災害や設備の点検、修理時の墜落・転落災害など、あらゆる場所で労働災害の危険がありました。
JVから協力会社へのトップダウンでもなく、協力会社からJVへのボトムアップでもなく、JV職員と協力会社の職員が一緒に安全衛生対策を考え、安全意識の向上を図りました。
大林組は、今後も建設現場で働く全員の安全と健康の確保に努めて、安全衛生水準の向上に取り組んでまいります。