野生のキンラン咲く技術研究所で観察会を実施

地域の生態系を守り、そこから学んだ知恵を未来へ

サステナビリティ

5月8日、大林組技術研究所(東京都清瀬市)で「清瀬の自然を守る会」、「川づくり・清瀬の会」の会員約60人を招いて自然観察会を行いました。

清瀬の自然を守る会、川づくり・清瀬の会の皆さんとの自然観察会

技術研究所の雑木林に咲くギンラン

人工栽培が難しいとされるキンランは1997(平成9)年に絶滅危惧種に認定されました

大林組は、技術研究所の敷地内に「生物多様性保全につながる企業のみどり100選」に認定された約1.8ヘクタールの雑木林を保有しています。古くから残る雑木林は、地域の植生を知るうえで大切な資料となっています。

雑木林には国内で絶滅危惧種と指定されるキンラン、ギンラン、ササバギンランをはじめサイハイランやジュウニヒトエなど多数生育しています。

最近では東京都のレッドリスト(絶滅の恐れのある種)に指定されているアカゲラ(キツツキの仲間)も訪れるようになりました。

大林組は、技術研究所の雑木林において1998(平成10)年からキンランの個体数や生育環境のモニタリング調査を行っており、地域の多様な生き物や貴重種の保全技術の研究に活かしています。

生物多様性の保全は、人や動植物を含むさまざまな生物が共存していくための基盤となるもので、次の世代に引き継ぐべき財産です。

大林組は、これからも自社施設での生物多様性の保全に努め、培ってきた技術を街づくりの場面に活かしていきます。

貴重種の見分け方や生息しやすい環境などを研究員が説明

観察会後には貴重種の見分け方や生息しやすい環境などを研究員が説明しました

技術研究所に訪れるアカゲラ

雑木林には東京都のレッドリストで指定されるアカゲラが時折訪れます