大林組2013年環境表彰を実施しました

事業に関連した環境活動を積極的に推進

サステナビリティ

1月7日、大林組本社(東京都港区)において、2013年環境表彰を実施しました。大林組は、2010年2月に中長期環境ビジョン「Obayashi Green Vision 2050」を策定し、事業活動を通じて地球環境の課題解決に取り組み、持続可能な社会の実現をめざしています。

環境表彰は、大林組グループ全体を対象に、環境分野に関する社員の意識を高め、事業活動における取り組みを強化するため、環境に関する顕著な功績があった活動、または他の模範となる活動を奨励しています。

4回目を迎えた今回は、推薦のあった多くの活動事例の中から、「久御山太陽光発電事業プロジェクト」、「アップサイクルブロック開発プロジェクト」、「oak omotesando(オーク表参道)環境配慮型プロジェクト」の3件が選ばれました。

久御山太陽光発電事業プロジェクト

再生可能エネルギー特別措置法の固定価格買取制度を適用した、発電事業の第一号実施事例です。メガソーラー級の発電施設を自社開発の物流倉庫の屋根上に敷設し、年間約930MWh、一般家庭約260戸分の使用電力を発電し、CO2排出量を年間で290t削減することが見込まれます。施工者としてだけでなく、発電事業者として取り組む最初の事業であり、大手建設会社としても初の事業化となりました。

久御山物流センター(京都府久世郡久御山町)

久御山物流センター(京都府久世郡久御山町)

久御山物流センター屋根における太陽光発電

久御山物流センター屋根における太陽光発電

アップサイクルブロック開発プロジェクト

東日本大震災で発生した膨大な災害廃棄物は分別後、リサイクルできない混合廃棄物(がれき残渣(ざんさ))が残ります。 アップサイクルブロック開発(※1)プロジェクトは、がれきの減量という社会的要請に応えた取り組みで、がれき残渣にセメントペーストもしくはモルタルを混合してブロック状に固め、建設資材として付加価値を高めた再生ブロックの開発です。

がれき残渣を有効活用した、安全かつ良好な品質の建設資材であり、防潮堤や防潮林、避難高台などの盛土材料としての利用が期待されます。がれき残渣の処分量の削減と建設資材の供給を同時に実現することが見込まれ、被災地の復興事業に貢献します。

がれき残渣から盛土用アップサイクルブロックへ

※1 アップサイクルブロック開発

当技術開発は財団法人先端建設技術センター、株式会社大林組、鹿島建設株式会社、株式会社熊谷組、清水建設株式会社、大成建設株式会社と共同で進めています。その取り組みの一部は国土交通省の平成23年度建設技術研究開発助成制度(震災対応型技術開発公募)による補助金を受けて実施しています。

oak omotesando(オーク表参道)環境配慮型プロジェクト

東京・表参道エリアの新たなランドマークとなる大林組グループのテナントビルの建て替えプロジェクトです。クリーンクリ―トO-GRID、蒸発冷却ルーバー、壁面緑化、太陽光パネルなどの環境技術を積極的に採用し、省エネ、CO2排出量の削減など環境効果が見込まれます。建築物の環境性能を総合的に評価するCASBEEでSクラスの認証を取得するとともに、屋上テラスでは生物多様性保全の取り組みを定量評価する、公益財団法人日本生態系協会の「JHEP」制度で、屋上庭園単独では国内初の認証を取得しました。

oak omotesando(オーク表参道)(東京都港区)

oak omotesando(オーク表参道)(東京都港区)

生物多様性に配慮した緑化計画

生物多様性に配慮した緑化計画

大林組グループは、今後も環境分野に対する意識をさらに高め、事業活動における取り組みをいっそう強化してまいります。