9月15日、大林組は、京都府立桂高等学校の生徒12名と共に、東日本大震災で津波の被害を受けた農地の復旧に向け、芝による緑化の実証試験を行いました。
東日本大震災の被災地では、農地の除塩作業に当たり、津波堆積土(ヘドロ)を除去する作業が進められています。除塩作業により大量に発生した津波堆積土を処分できる場所が少ないため、水田のあぜや盛土(もりど)への活用が検討されています。
当日は、大林組が除塩の実証試験を行っている宮城県岩沼市の農地で、塩分やアルカリ土壌に強いとされる日本固有種のノシバを用いて、あぜを緑化する実証試験を行いました。緑化することで、あぜが崩れたり、外来種の雑草が繁茂したりすることを抑える効果が期待できます。
今回の実証試験は、桂高校が行っている奈良・若草山の芝地の再生を、大林組技術研究所の研究員が支援したことがきっかけとなり、生徒たちがこれまで研究してきたノシバの成果を、震災復興に役立てたいとの願いから実現しました。
大林組はこれからも、被災地域の復興に全力で取り組むとともに、技術支援を通じて、夢の実現に挑む若者たちの活動をサポートしてまいります。