大林組は、BIM(Building Information Modeling)を活用して、短時間で課題の建物を設計する仮想コンペティション(競技)「Build Live CHIBA 2012」で最優秀賞を受賞しました。Build Live Tokyo 2010に続き、2度目の受賞です。
10月25日、東京・有明のTFTホールで、BIMなどの先進的なIT活用事例や、最新動向を紹介する展示会「Archi Future 2012」が開催され、そこで表彰式が行われました。
IAI日本が主催するBuild Liveは、制限時間内で、BIMを最大限活用して建築プロジェクトの課題に取り組む、参加・体験型のイベントです。多くの建設従事者に、インターネットや3D-CADといったITを活用してもらい、建築プロジェクトの新たな姿を体感してもらうため開催しています。
今回の課題は、東京湾アクアラインの千葉県側の再開発地域に、オフィスやショールームなどのモールを計画することでした。
大林組は、従来、人間の手で行っていた、最適な部屋の形状や配置の検討を、コンピューターが行うという先端的な手法に挑戦しました。コンピューターを活用した新たな試みが、普及しているBIMのさらに外側の可能性まで感じさせたことが評価され、今回の受賞となりました。
大林組は、全社でBIMの標準化を進めており、2015年度には設計・施工の建築プロジェクトの約8割にBIMを活用するようめざしています。今後もBIMを実務で活かすことで、効果的な設計提案や業務の効率化、そして品質の向上に役立てていきます。