大林組が、首都高速道路「中央環状品川線大井地区トンネル」の建設工事で採用した、国内初となる地上発進・地上到達が可能なシールド工法「URUP(ユーラップ)工法」が、産学官連携功労者表彰で国土交通大臣賞を受賞しました。
産学官連携功労者表彰は、大学や公的研究機関、企業などの産学官が連携活動で大きな成果を収め、産学官連携の推進に多大な貢献をした事例の功績をたたえるものです。今回で10回目を迎えます。
9月28日には、東京・丸の内の東京国際フォーラムで表彰式が行われ、首都大学東京大学院教授の西村和夫氏、長岡技術科学大学教授の杉本光隆氏、大林組本社担当課長の井澤昌佳が表彰されました。
今回の受賞は、URUP工法を実際の現場で実証し、かつてないシールド工法を確立したことや、地上から地下を結ぶ道路・鉄道トンネル、河川・海底を横断するライフライントンネルなど、シールド工法の適用範囲を広げたことが評価されました。
国内で初めて実施するURUP工法において、大林組は先生方のご協力を得ながら、工事における事前の対策を確立し、新たなシールド技術でトンネルを完成することができました。
大林組は、工事中の掘削土量の削減に伴うCO2排出量の削減や工事期間の短縮など、造る過程も配慮しながら社会基盤を整備できるよう、今後も社会に貢献する新技術の開発に努めてまいります。
中央環状品川線大井地区トンネル工事でシールドマシンが地上発進・地上到達する様子
【産学官連携功労者表彰における国土交通大臣賞 受賞概要】
対象技術:今までに例のない地上発進・地上到達が可能なシールド工法の開発
受賞者 :西村和夫(首都大学東京大学院 教授)
杉本光隆(長岡技術科学大学 教授)
井澤昌佳(大林組本社 担当課長)