大林組が施工したホキ美術館(千葉県千葉市)が、第53回BCS賞(日本建設業連合会主催)に選ばれました。
BCS賞は、「優秀な建築物をつくり出すためには、デザインだけでなく、建築主の理解、施工者の技術も重要である」との理念により、旧建築業協会が1960(昭和35)年に創設した賞です。日本建設業団体連合会(旧日建連)、日本土木工業協会(土工協)、建築業協会(建築協)の3団体の合併に伴い、2011年から日本建設業連合会が活動を引き継いでいます。
良好な建築資産の創出、文化の進展、地球環境保全への寄与などを目的に、建築主と設計者、施工者の三者を対象として毎年、国内の優秀な建築作品を表彰しています。
ホキ美術館(建築主:ホキ美術館、設計者:日建設計)
ホキ美術館は、千葉県千葉市緑区に広がる昭和の森公園の隣接地に建設された、日本初の写実絵画専門の美術館です。
湾曲した回廊型の構造物が3層に重なった地上1階、地下2階の建物で、30mの跳ね出し部分を持つ1階ギャラリーは鋼板構造になっています。
壁に展示された作品を入り口から一筆書きの動線に沿うように鑑賞していくと、絵画と共に変わりゆく空間と光を楽しむことができ、開館以来多くの人が訪れています。
敷地条件に十分配慮しながら、鑑賞するのにふさわしい場は何かという課題に対し精緻に考え尽くされた建物であること。また、その実現における技術的挑戦が高く評価されました。
大林組は今後も、地域社会に愛される優れた建築資産の創出に向けて、建築主の思い、設計者・施工者の想像力・技術力が結実するものづくりを心がけてまいります。