第10回大林賞はジャック・ラング氏に決定しました

プレスリリース

公益財団法人大林財団(理事長 大林剛郎〔大林組 代表取締役会長〕、所在地 東京都中央区)では、第10回大林賞の受賞者を決定しました。

第10回大林賞

当財団は、2018年9月に設立20周年を迎えました。この間、2010年9月の公益財団法人の認定、2011年の名称変更、2012年の奨学金給付事業の開始、2016年の制作助成プログラム「都市のヴィジョン」の開始などの変遷を経ながら、創立の趣意に沿った事業運営を推進してまいりました。

大林賞は、都市が抱える諸問題の解決に多大な功績があった研究者をはじめ、都市のあり方や 将来像に指標を与え、あるいはそれらを実践することによって社会に大きく貢献をした者を顕彰するもので、2年ごとに実施しています。

今回、節目となる第10回を迎える大林賞の受賞者には、ミッテラン大統領のもとで文化大臣として大胆に文化政策を推し進めたジャック・ラング氏が選ばれました。2018年12月に同氏を日本に招き、授賞式ならびに関連セレモニーを開催する予定です。

ラング氏には、賞金500万円が授与されます。

(授賞理由)

ジャック・ラング氏は、ナンシー大学在学中に現在のナンシー国際演劇祭の前身であるナンシー演劇祭の設立に創設メンバーとして参加し、ナンシー市が世界から注目される文化芸術創造都市へと飛躍するきっかけを作られました。

また、ミッテラン大統領のもとで文化大臣としてハイ・アートとロー・アートの垣根を取り払い、旧来の芸術様式に加えてサーカス、写真、大衆音楽、モード、デザインなども「文化」として国の支援対象とし、国立サーカス学校や「音楽の祭典」を創始したり、また地方自治体への文化予算の委譲をすすめ、地方分権化を推進したりするなど大胆に文化政策改革を推し進めるという実績を残されました。

さらに、フランス革命200周年記念行事では総責任者となり、ルーブル美術館のガラスのピラミッドや新凱旋門の建設など一連の「大工事」(les grands projets)事業を指揮し成功に導かれました。

長年にわたるその先進的な文化政策と地方創生への取り組みが、フランスの都市改革やそこに住む人々の暮らしに多大な影響を与え続けてきた同氏の功績は大林賞の受賞に値するものと考えます。

以上

この件に関するお問い合わせ先
公益財団法人 大林財団
事務局長 井島 則之
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