日本コンクリート工学会賞作品賞を受賞
豊中市立文化芸術センター、和歌山ジャンクション
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サステナビリティ
2018年日本コンクリート工学会賞が発表され、大林組を含む2社が施工した「豊中市立文化芸術センター」(大阪府豊中市)と、大林組を含む4社が施工した「京奈和自動車道 紀北西道路 和歌山ジャンクション」(和歌山県岩出市~和歌山市)が作品賞を受賞しました。
日本コンクリート工学会賞は、コンクリート工学、技術の進歩・発展に顕著に貢献した論文、報告、作品、会員に贈られるもので、作品賞は、コンクリート構造物のうち、美的価値、独創性および周辺環境との調和において技術面も含めて優れているものに贈られます。
豊中市立文化芸術センター
豊中市の旧市民会館の建て替え計画において「鉄筋コンクリート組積(RM:Reinforced Masonry)造」を取り入れました。
厚さ36cmの大断面RMブロックを新たに開発し、これを約5万個使用することにより、国内最大規模のRM造建物を完成させました。大規模建物のRM造の採用は、国内初の取り組みであり、モックアップを用いた施工性の検証、実大構造性能試験などを経て実現したものです。
構造体であり、内外装材でもある大断面ブロックを活用したことで、「力強さ」と「温かさ」の両方を併せ持った空間を実現。コンクリート構造物の可能性を大きく広げました。
京奈和自動車道 紀北西道路 和歌山ジャンクション
大規模で優美な複数のプレストレストコンクリート橋によって構成される和歌山ジャンクション。地上約100mの上空でつながる高架橋や曲線ランプ橋は立体的かつしなやかな線形を描き、地元住民や写真愛好家に「天空でつながる橋」と親しまれています。
急曲線、広幅員、幅員変化といった難易度の高い構造物形状、厳しい交差条件での施工においては、特殊移動作業車を開発するなど独創的な技術を駆使しました。さらに密実で美しいコンクリート構造物とするために、最新のコンクリート保護技術を採用し、表面のひび割れを抑制しました。
大林組はこれからも、暮らしに豊かさと安心をもたらすコンクリート構造物の施工を通して、持続可能な社会の実現に寄与してまいります。