4月27日、大林組技術研究所(東京都清瀬市)で、自然保護団体「清瀬の自然を守る会」の会員など32人を招いて、敷地内の雑木林に自生する貴重種キンランの観察会を行いました。
約1.8ヘクタールの雑木林には、武蔵野の自然がそのまま残っており、絶滅危惧種に指定されているキンランやギンラン、ササバギンランなどが多数生育しています。
大林組では1998(平成10)年から、雑木林やキンランを保全するため、個体数の分布や生育状況などのモニタリングを実施しています。折れたり枯れたりした樹木の枝の除去や下刈り、つる草除去、落ち葉かきなどの管理作業を行うことで、キンランの個体数を徐々に増やしてきました。
観察会では、大林組の研究員がガイド役を務め、雑木林の植物の生育状況を説明しました。参加者からは「数年でなくなるというギンランを含め、これらが生存していける里山の環境保全が重要だということがよく分かりました」などの感想が寄せられました。
大林組は、調査や管理などを継続的に行うことで生態系の保全や都市の中の緑化づくりなどを積極的に進め、豊かな暮らしを未来へと引き継げるよう努めてまいります。