「シートパイル基礎の設計・施工マニュアル」を改訂、「シートパイル基礎のマニュアル講習会」を開催

構造物基礎への適用に弾み

プレスリリース

公益財団法人鉄道総合技術研究所
株式会社大林組
新日鐵住金株式会社
 

公益財団法人鉄道総合技術研究所(理事長:熊谷則道 以下 鉄道総研)、株式会社大林組(社長:白石達)、新日鐵住金株式会社(社長:進藤孝生)が共同開発したシートパイル基礎工法について、このたび設計施工マニュアルを改訂しました。

鉄道構造物に適用するシートパイル基礎の設計・施工マニュアル(案)(第3版)

鉄道構造物に適用するシートパイル基礎の設計・施工マニュアル(案)(第3版)

シートパイル基礎工法は、2006年に鉄道総研と大林組の2社が共同研究により開発した工法で、その後、鉄道総研と新日鐵住金により軟弱地盤でも適用が可能な「先端支持型シートパイル基礎工法」を開発しています。

既存のマニュアルとして、(1)「鉄道構造物に適用するシートパイル基礎の設計・施工マニュアル(第2版)」(2006年発行)、(2)「シートパイルを用いた既設鉄道構造物基礎の耐震補強設計マニュアル(案)(第2版)」(2011年発行)、(3)「先端加工鋼矢板を用いた先端支持型シートパイル基礎設計・施工マニュアル(案)」(2011年発行)を作成しておりますが、今回このうち、(1)・(3)の設計施工マニュアルにつき1冊にまとめ、「鉄道構造物に適用するシートパイル基礎の設計・施工マニュアル(案)(第3版)」(以下 新マニュアル)としました。

マニュアル改訂の概要は以下のとおりです。

  1. 鉄道標準の性能照査型設計法への改訂に対応

    鉄道分野における基礎構造物の設計・施工に関する基準書である「鉄道構造物等設計標準・同解説(基礎構造物)」が、2012年に性能規定型の設計法に改訂され、新たに「17章 その他の基礎」において新しい基礎形式として「シートパイル基礎工法」が導入されました。新マニュアルは、この鉄道標準の改訂に完全対応するとともに、より実務者向けに具体的な設計・施工の取り扱いを取りまとめたものです。

  2. 技術に関する問い合わせ窓口の一本化

    今般の新マニュアル作成に伴い、問い合わせ窓口を一本化しました。設計・施工に関するご質問、特許の取り扱いに関するご質問などは、すべて新日鐵住金が窓口として対応させていただきます。
    (お問い合わせ先:新日鐵住金 建材開発技術部 土木基礎建材技術第二室 TEL 03-6867-6357)

シートパイル基礎工法の分類

シートパイル基礎工法の分類

【講習会の開催】

マニュアル講習会

5月21日に開催された講習会の様子

鉄道関連工事に従事する事業者、コンサルタント、建設会社を主な対象とし、新マニュアルに基づいた「鉄道構造物に適用するシートパイル基礎の設計・施工マニュアル講習会」を開催しました(場所:新日鐵住金本社、日時:5月21日)。

講習内容は、新マニュアルをベースとし、シートパイル基礎工法の概要説明、設計事例、施工事例の紹介などを行いました。約160人の方にご出席いただき、質疑応答の時間には活発な議論が交わされました。

また現在、鉄道分野を中心にシートパイル基礎工法を適用いただいておりますが、道路分野・液状化が懸念される地盤にも対応できる設計施工マニュアルを作成する予定です。

以上

この件に関するお問い合わせ先
鉄道総合技術研究所 総務部 広報
TEL 042-573-7219

大林組 CSR室広報部広報第一課
TEL 03-5769-1014

新日鐵住金 総務部広報センター
TEL 03-6867-5807

プレスリリースに記載している情報は、発表時のものです。