株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)は、大林組技術研究所(東京都清瀬市)本館テクノステーション(以下 テクノステーション(2010年9月末竣工))において、CASBEE(※1)「既存」のSクラスをBEE値7.0の最高得点で取得しました。
最新の環境技術と省エネ技術を導入し、省エネルギー・環境配慮と快適性を両立したテクノステーションは、2010年9月にCASBEE「新築」でSクラスをBEE値7.6(当時最高得点)で取得しています。CASBEE「既存」は、設計段階での評価であるCASBEE「新築」とは評価内容が異なり、実際に建物を運用した段階で、設計どおりに省エネルギーかつ環境に配慮した運用が成されているかどうかを評価するものです。
テクノステーションは、日常的に約200人の研究者が活発に交流しながら知的生産活動をしている施設です。そうした大規模かつ居住者が多い建物にもかかわらず、運用段階においても、年間のCO2排出量が同規模の一般的なオフィスビルの約3分の1であり、その削減率64.7%は国内最高水準を達成しています。こうした建物運用上での実績によって、設計時同様の非常に高い評価を受けました。
今回得たノウハウは、お客様の建物における省エネルギーや環境配慮について、当初の設計通りの高いパフォーマンスを運用段階で実現するソリューションとして活用していきます。
テクノステーションは、今後もさらなる改善、効率化のための改修と再生可能エネルギーの追加導入により、2013年度末には、国内で初めての本格的なソースZEB化(※2)の建物へと進化させる計画です。加えて、大林組と名古屋大学奥宮研究室で共同考案した独自の概念である、熱と電気が融合した「セルフデマンドレスポンス(※3)」により、ZEBの最適化運用について、実証をしていきます。
大林組は、持続可能な社会を実現するとともに、ZEBの技術を災害時のBCPや節電対策としても活用できるよう、お客様の多様なニーズに応える環境・省エネ技術を追求していきます。
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