2011年日本コンクリート工学会賞において、LRV-H工法が「オールプレキャスト化を目指した高層集合住宅の施工」として技術賞を受賞しました。
高層鉄筋コンクリート造建築物の新たな設計・施工法として工学上の価値が高く、コンクリート技術の発展に寄与することが大きいとの評価を受けました。
高層RC建物のオールプレキャスト化工法開発
LRV-H工法は高層集合住宅等を対象に、地震に抵抗する構造部材の高品質化をめざし、厳しい品質管理のもとで製造された工場製品(プレキャスト部材)である、梁プレキャスト部材と柱プレキャスト部材を、建設現場にて合理的に組み立てる方法を提案し、実現したものです。
建物の高品質化だけでなく、シンプルで効率性を追求した結果、工期の短縮を主とする施工の合理化を達成し、今後の発展性も期待できます。
大林組では現在、LRV-H工法を用いて虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業 施設建築物新築工事を施工しています。
大林組は、今後も社会のニーズに応える新技術を開発し、安全で安心な建物を提案してまいります。
LRV-H工法の概要
LRV-H工法は、鉄筋差し込みとモルタル充填(じゅうてん)により、梁と柱のプレキャスト部材の接合部を一体化し、鉄筋コンクリート造建物を建設するプレキャスト化工法です。(1)工事現場での作業を大幅に削減、(2)タイル打ち込みなどの仕上げ作業もすべて工場で完了、(3)高度な品質管理と厳しいチェックを経た工場製作部材の使用、により高品質・工期短縮・コスト削減を実現します。
※LRV・LRV-H工法はスクライム・スクライム-H工法(三井住友建設)との工法統一を行い、両社共同にて特許を保有・出願しています。