ロングライフビル推進協会が主催する第20回BELCA賞において、大林組が2009(平成21)年に改修した「住友商事竹橋ビル」(東京都千代田区)がベストリフォーム部門で表彰されました。
BELCA賞は、適切な維持保全や優れた改修を実施した建築物を表彰するものです。ベストリフォーム部門は、改修後1年以上5年未満の建築物が対象で、改修によって画期的な活性化を図った建築物が毎年表彰されています。
住友商事竹橋ビルは1970(昭和45)年に完成し、2001(平成13)年に、経年劣化の修繕や主要設備機器の更新、エレベーターホールや貸事務室の改修など、第一次リニューアル工事が完了しました。
今回の第二次リニューアル工事では、建物の効率化や更新に加え、エントランスから外部まで一体的・連続的に緑化することで、皇居の森に連続する「豊かな緑」を創出し、都心のクールスポットの拡大をめざしました。
敷地全体の緑被率は改修前の約5倍、41.3%へと高まり、都市のヒートアイランド現象の緩和に貢献します。
外装改修では、より優れた断熱と日射調整性能を持つガラスフィルムに更新することで環境負荷を低減。また、超節水型トイレや人感センサー照明の採用により、ビルの省エネ化を図っています。
このように、さまざまな環境対策を採用し、環境配慮型のビルへと生まれ変わったことが評価され、今回の受賞となりました。
大林組は今後も、最新技術や適切なメンテナンスで建築物をリニューアルし、優れた建築物が長く活用されるよう取り組んでまいります。