12月10日、経済産業省資源エネルギー庁の担当者8名が、大林組技術研究所を訪れました。
わが国の「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル」(ZEB:一次エネルギー消費量が正味ゼロまたは概ねゼロとなる建築物)の実現に向け、省エネルギー技術を数多く採用した本館テクノステーションを見学したものです。
今年9月に完成したテクノステーションは、自然エネルギーの利用や次世代設備の採用などにより、快適な空間と省エネ・省CO2を実現し、CASBEE(建築物総合環境性能評価システム)で最高ランクのS評価を取得しています。
当日は、屋根面の自然光を利用する「エコロジカルルーフ」や、RFIDタグ(ICタグ)を活用して必要な場所だけ空調する「パーソナル空調システム」などの環境技術を、大林組の担当者が紹介しました。
また、地震でも揺れないビルを実現したスーパーアクティブ制震システム「ラピュタ2D」や、約200人の研究員が一堂に会するワンルーム型大空間ワークプレイスについても説明しました。
見学後は、テクノステーションや採用技術に関する質疑応答のほか、建物の低炭素化の推進や、今後のZEBの実現・展開、省エネルギーに関する施策や官民の連携などについて意見交換しました。
大林組は、今後も省エネルギー技術の開発を推進するとともに、経済産業省などが進める取り組みとも連携しながら、持続可能な低炭素社会の構築に寄与していきます。