東京都港区の虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業では、地区住民と行政、ディベロッパーの森ビルが一体となり、「緑の生活都心」をコンセプトとした街づくりに取り組んでいます。生物多様性の保全・回復に貢献する外構設計を実施するなど、地域の自然再生や生き物環境の向上をめざす、地球環境に配慮した都市再開発です。
大林組は、地上47階建ての複合棟や6階建ての住宅棟などの新築工事を担当しています。平成21年10月の着工以来、建設現場からの廃棄物の最終処分量をゼロにする「ゼロエミッション活動」を推進し、分別の徹底によるリサイクル率の向上、梱包材の簡素化による排出量の抑制などに力を入れています。
10月28日、スウェーデン王国の政府関係者や、産学連携研究グループのメンバーなど13名が建設現場を訪れ、資源効率化や省エネルギーへの取り組みを視察しました。低炭素・持続可能な社会の構築に向け、日本の建設業界の取り組みを学び、知見を広めることを目的としたものです。
訪れた皆さんは、現場内に設置した20枚の太陽光パネルを視察し、発電電力による工事事務所の省エネルギーや、発電量を表示する電光掲示板について説明を受けました。また、建設廃棄物を10種類以上に分別する「ゼロエミステーション」では、ヤードの様子を写真に収めるなど、熱心に見学していました。
大林組では、すべての事業活動を通じて環境への影響に配慮し、全国の建設現場で省エネルギーや省資源、廃棄物の発生抑制などに取り組んでいます。これからも建設現場からの負荷低減に努めるとともに、今回のような機会を通じて大林組の活動を広く紹介し、低炭素・持続可能な社会の構築に寄与していきます。