「稚内市バイオエネルギーセンター」が着工

日本初のPFI方式による生ごみメタン発酵施設整備

プレスリリース

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)、石塚建設興業株式会社(本社:北海道稚内市、社長:石塚英資)からなる共同企業体は、日本で初めてPFI方式で整備される生ごみのメタン発酵施設「稚内市バイオエネルギーセンター」の工事を6月24日より着工し、6月30日に安全祈願祭が執り行われました。(工事完成予定:平成24年3月31日)

PFI事業者は、(株)大林組(代表企業)、石塚建設興業(株)、三菱化工機(株)で構成される特別目的会社(SPC)の「稚内エネサービス株式会社」で、稚内市より平成21年12月21日に、生ごみ中間処理施設整備・運営事業として約31億円(税抜)で受注しました。
 

稚内市バイオエネルギーセンターイメージパース

稚内市バイオエネルギーセンターのイメージパース

稚内市バイオエネルギーセンター安全祈願祭

安全祈願祭の様子

当施設は、現在最終処分場で埋立てしている家庭からの生ごみをメタン発酵することにより減容化し、最終処分場の寿命を延ばすとともに、メタン発酵から得られるバイオガスによりエネルギー回収を行うことで温暖化ガスを抑制するシステムを備えた、環境配慮型の施設です。

また、一部直接埋立てを行っている下水道汚泥、水産廃棄物等についても、併せて処理を行うことが出来ます。処理能力は一年間で約7,300tと、稚内市内で発生する生ごみをほぼ全て処理することが可能な様に設計されています。

処理によって得られたバイオガスはガスエンジン発電機によるコ・ジェネレーション、ごみ収集車の燃料、ボイラー燃料に活用されます。得られた電力(1,230MWh/年)は敷地内の電力を賄うと共に、余剰電力は最終処分場へ供給、売電します。コ・ジェネレーションにより得られた温水は建屋の暖房・ロードヒーティングに使用します。さらに、発酵残渣の一部を堆肥補助材として活用する計画です。

当社はプラント設備を含む施設の設計を行うとともに、石塚建設興業(株)との共同企業体で施設の建設工事を行います。
試運転を含む建設期間は平成24年3月までの約2年間です。その後、三菱化工機(株)が平成24年4月から平成39年3月までの15年間、施設の管理・運営を行います。
 

  1. 施設概要:

    ・敷地面積:5,150m2

    ・処理棟:鉄骨造地下1階、地上2階

                 延床面積:2,062.71m2

                 建築面積:1,349.69m2

    ・メタン発酵槽:鉄筋コンクリート造、容量1,500m3

    ・ガスホルダー:ガスバック式ガスホルダー、容量250m3

    ・堆肥保管庫:鉄骨造平屋、延床面積127.5m2

  2. システム概要:

    ・処理方式:中温メタン発酵方式(無動力撹拌式発酵槽)

    ・受入量:7,332t/年 平均20.09t/日(最大34t/日)

  3. 体制:   

    ・設計:(株)大林組札幌支店

    ・工事監理:(株)未来開発コンサルタント 

    ・施設建設:(株)大林組札幌支店、石塚建設興業(株)

    ・運営管理:三菱化工機(株)

以上

この件に関するお問い合わせ先
大林組 CSR室 広報第一課
TEL 03-5769-1014

プレスリリースに記載の情報は、発表時のものです。