大林組は、配筋検査における検査作業の効率化と品質管理の向上を図るため、PDA(携帯端末)とデジタルカメラを連携させて、配筋の全箇所・全数検査記録と工事写真を一括管理する『配筋検査支援システム』を開発しました。 現在、独立行政法人国立病院機構横浜医療センター新築整備等工事をはじめ、11現場に採用しています。
鉄筋の仕様や数量も含めた鉄筋の配置は、鉄筋コンクリート構造物の強度や耐久性に大きな影響を及ぼすことから、コンクリート打設前の厳格な配筋検査の実施と、その検査記録の適正な保管が求められています。また、検査結果の根拠となる工事写真においては、必要な時にいつでも再確認できるよう、検査箇所と検査項目ごとに保管が求められています。
今回開発した『配筋検査支援システム』は、鉄筋工事に関する構造図を電子化することにより、直接PDAから図面を参照することができます。さらに図面上の検査箇所がアイコンで表示され、アイコンに登録された断面リストや部位・工程別にリスト化した検査項目が確認できます。このため、現場ではPDAに表示された検査項目に従って、確実に効率良く検査を行うことができます。また、これらの位置情報や検査項目をメモ機能搭載のデジタルカメラに登録することで、メモ情報に基づいた工事写真データの自動仕分けが可能となり、検査記録と配筋写真が一致した品質管理表が自動的に作成できます。
このように、『配筋検査支援システム』によって、配筋の全箇所・全数検査記録と工事写真データを一括管理することで、検査の進捗や是正状況を速やかに把握することができるため、検査漏れや工事写真の撮影漏れを防止するなど、配筋検査における作業の効率化と品質管理の向上が図れます。
大林組は、既に実用化しているPDAを利用したGLYPHSHOT(グリフショット)シリーズ(※1)に加え、今回新たに開発した『配筋検査支援システム』を広く活用し、配筋検査作業の効率化と品質管理の向上を実現していきます。
以上
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