大林組は、オフィスビルや工場、教育施設等の鉄筋コンクリート造外壁において、耐久性、意匠性に優れたメンテナンスフリーの止水目地工法「シートイン目地」を開発し、実用化しました。 近年のインフラストックの増大に伴い、建設物の耐久性やメンテナンスに対する社会的ニーズが強くなっています。そこで大林組では、これらのニーズに応える新たなソリューションの一つとして、耐久性、メンテナンスに優れた止水目地工法の開発を進めてきました。 コンクリートは本来、固まると収縮によるひび割れが発生します。このひび割れからの浸水が、鉄筋腐食を誘発して建物の耐久性を損なう大きな要因となっています。従来の止水対策では、ひび割れ誘発目地でひび割れを特定の場所に集中させ、その目地溝部分にシーリング材を施すのが一般的でした。しかしながら、シーリング材の耐久劣化や、その成分が表面ににじみ出る汚れなど、建物の耐久性や美観を損なうという問題のほか、シーリング材の打ち替えなどのメンテナンスの必要がありました。 今回開発した「シートイン目地」は、目地形のモルタル材を止水シートが覆う形で一体化した成形目地材です。 高い止水機能を持つシートイン目地の適用により、従来必要であったシーリング材が不要となるため、シーリング材の耐久劣化や汚れなどの問題が解消され、目地棒の撤去やシーリング打ちの現場作業も省力化されます。また、シーリングの打ち替えなどのメンテナンスが要らず、建物のランニングコストの低減が図れます。 「シートイン目地」には、外壁の仕様に合わせて、塗装仕上げ用とタイル貼り下地用の2種類があります。現在施工中の「創価大学新体育館新築工事」(東京都八王子市)において、外壁タイル貼りの下地用として適用しており、その高い止水効果が確認されています。 これからも大林組は、様々な顧客のニーズに応える技術を開発、実用化し、顧客満足に貢献します。 以上
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耐久性、意匠性に優れたメンテナンスフリーの止水目地工法
「シートイン目地」を開発、実用化
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プレスリリース