大林組は、超高層鉄筋コンクリート集合住宅において、高品質・短工期・低コストといった顧客ニーズに応える「LRV工法」(※1)(Left Right Vertical Installaition PCa Method)を開発、実用化しました。 市場が拡大する高層集合住宅においては、材料の高強度化や設計技術等の発展により、超高層化が進む一方、大幅な工期短縮や高品質の確保が要求されていることから、一般的にPCa(プレキャスト・コンクリート)工法(※2)が採用されています。しかしながら、従来のPCa工法では、柱と梁の接合部や梁中央の結合部において、現場打ちコンクリートが不可欠であったため、工期短縮や高品質の確保に限界がありました。 このたび開発、実用化した「LRV工法」は、柱梁の接合部まで完全PCa化することで、柱や梁などの主要構造物に現場打ちコンクリートを無くすことに成功しました。このため、コンクリート打設に関わる現場作業の省力化、大幅な工期短縮が可能となり、品質面においても、工場での安定した条件の下で製作されたコンクリート部材の提供によって、高品質の確保が可能となりました。また、完全PCa化によるコストの増加を含めても、従来のPCa工法と同等かそれ以下のトータルコストで、高品質・超短工期を実現します。 現在、「LRV工法」を適用した建物は、施工中のものを含めて16件の実績があります。 このうち、今春に竣工した「コンシェリア西新宿TOWER’S WEST」新築工事において、従来のPCa工法では、躯体工事に1フロアー6日から8日かかっていたものが、1フロアー2.5日という過去に例のない超短工期を実現しました。これは、躯体工事の工期を最大70%短縮し、全体工期では10%から20%の工期短縮が可能となります。 これからも大林組は、様々な顧客のニーズに応える技術を開発、実用化し、顧客満足に貢献します。 ■LRV工法 [PDF 305KB] 以上
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超高層鉄筋コンクリート集合住宅において、高品質・超短工期を実現
完全PCa化工法「LRV工法」を開発、実用化
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プレスリリース